お家相続 大名家の苦闘 読みなおす日本史

大森映子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642067669
ISBN 10 : 4642067663
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
213p;19

内容詳細

江戸時代、大名家は世襲で受け継がれるが、後継者がいないとその家は取りつぶされる。突然の事態に関係者はどのように対処したのか。幕府の公的な記録に表れない不自然な事例から、存続をかけた大名家の苦労を探る。

目次 : 第1章 江戸幕府の相続規定(相続手続きの原則/ 跡継ぎの確保と家の存続/ 末期養子の手続き―池田政員の急養子願)/ 第2章 「公辺内分」の相続(書き替えられた系図―生坂池田家の「政房」と「政恭」/ 兄弟の入れ替え―備中鴨方池田家の事例/ 系図から抹消された少年―池田政方の男子の記載 ほか)/ 第3章 養子をめぐる大名家の諸相(養子選択の駆け引き―摂津麻田藩と伊予宇和島藩/ 仮養子問題と年齢操作―萩藩毛利家の相続事情/ 血縁と家の継承―一九世紀の岡山藩)

【著者紹介】
大森映子 : 1952年東京都に生まれる。1982年お茶の水女子大学大学院博士課程単位取得退学。湘南国際女子大学助教授・教授、多摩大学教授を経て、多摩大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えふのらん さん

    慶安の変、末期養子の禁などの俗な所から興味を持って読んだが、思ったよりも切実な内容だった。もちろん現代では信じられないような例はたくさん示されている。重病で本人の手が揮えるので書類は一部省略、死亡届の日時も書類提出に合わせて操作、急遽用意した末期養子が病弱すぎるから適当な人を見繕って変名させ替え玉に充てる、兄弟を入れ替える。御家存続のためには手段を選ばないのか、と二十一世紀の人間としては思ってしまう

  • 史 さん

    届の文がテンプレであったり、家系図が大変なことになっていたり、なかなかどうして家を残すのは難しい。

  • 9rikaz00 さん

    人間が簡単に死ぬ時代はただリレーを繋ぐだけでも悲喜こもごも大変だ。元々伊達政宗の血筋を守り抜いた仙台藩には好感を持っていて、異姓養子を迎えてる松代藩や福岡藩にはモヤモヤした気持ちを抱いていたけど、これだけ後継者がバタバタと死ぬのならそれもやむなしだよなぁ。役人たちが幕臣までグルになって文書改ざんに躍起になってる様子は昔っから変わらないらしい

  • 伊達者 さん

    江戸時代の大名家のお家を守るための相続の苦労を史料に基づいて検証した本。江戸時代ともなると史料が豊富に残っているので嫁とり婿取りを巡る他家とのシビアな交渉過程もこうして検証できるのだと歴史学の面白さが少し感じられた。本音と建て前が交錯し、本人たちの意志を全く無視してお家を守るために藩を挙げて取り組んでいる様子を想像すると面白かった。この時代は何人子供がいてもいつ死ぬか分からぬという時代だったことが驚くようなエピソードにつながっている。

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