古代ゲノムから見たサピエンス史 歴史文化ライブラリー

太田博樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642059657
ISBN 10 : 4642059652
フォーマット
出版社
発行年月
2023年01月
日本
追加情報
:
255p;19

内容詳細

発掘された人骨のDNAを分析する古代ゲノム学。ネアンデルタール人のゲノム解析で明らかになった人類の進化を解説。縄文人ゲノム解読で分かったその系統など、日本における最新の研究成果も紹介し今後を展望する。

目次 : 古代ゲノム学の夜明け―プロローグ/ 絶滅生物のDNAを追う/ 古代ゲノムが書き替えたサピエンス史/ 日本列島にたどり着いたサピエンス/ 古代ゲノム学はどこへ向かうのか?/ 文化の厚みが支える科学―エピローグ

【著者紹介】
太田博樹 : 1968年、愛知県に生まれる。1997年、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了、博士(理学)。マッスク・プランク進化人類学研究所、イエール大学医学部博士研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科助教、北里大学医学部解剖学研究室准教授などを経て、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    スヴァンテ・ペーボによるネアンデルタール人のゲノム復元は、人類の根本命題である「われわれはどこから来たのか」との問いにひとつの回答を示した。しかもネアンデルタール人とサピエンスの先祖が共通であり、両者が交雑して現生人類にも滅びたネアンデルタール人のDNAが受け継がれていると明らかにした。学校で教えられたサピエンスの歴史を一変させる研究であり、日本でも縄文人のDNA解析が進むなど人類学の最前線をわかりやすく解説する。新型コロナの重症化リスクに関わるとの説も提唱され、古代の研究は人類の未来をも左右しかねない。

  • やいっち さん

    「発掘された人骨から取り出した、DNAの遺伝情報を分析する古代ゲノム学。絶滅生物のDNAを追った創成期や、ネアンデルタール人のゲノム解析で明らかになった複雑な人類の進化史を解説する。縄文人ゲノム解読で分かったその系統など、日本における最新の研究成果も紹介。未知の人類デニソワ人の復元にも触れ、古代ゲノム学の今後を展望する。」

  • Yuki2018 さん

    古代ゲノム学は古い骨などに稀に残された遺伝情報を分析するエキサイティングな学問領域。創始者の一人ベーポが昨年ノーベル生理学・医学賞を受賞している。本書のハイライトは縄文人のDNA解析を通じた日本人の由来の分析。縄文人は、アイヌや古代東南アジア人との遺伝的親和性が高く、現代日本人とはそこそこ異なるようだ。ただしサンプルが少なく結論は出ていない。まだ課題が沢山ある領域のため止むを得ないのだが、本書は研究過程の説明が中心で今一すっきりとはしない。今後、様々な発見がサピエンス史を書き換えていくことに期待。

  • とりもり さん

    化石や古い人骨から抽出したゲノムに基づき現代人(ホモ・サピエンス)のルーツを探る研究の概説本。ネアンデルタール人やデニソワ人のゲノムが既にすべて解析されているとか、縄文人のゲノムも解析されておりませんそのルーツが考古学的考察と合致しないとか、なかなかに興味深い。もっとも、解析された縄文人のゲノムは一人分しかないので、今後の研究次第では変わる可能性は充分にあるけど。エピローグで著者も嘆いているが、日本の研究予算はあまりにすくなすきるし、拙速に成果を求めすぎる。そんなことも考えさせられる一冊。★★★☆☆

  • くらーく さん

    P.76 決定打が放たれたの章は面白い。同じ検出方法を知っていても、組み合わせによる結果の違い。それまで、やらない方が良いという方法を敢えて行って得られた結果。スヴァンテ・ペーボ氏が抜き出る切っ掛けになったのでしょうな。こういう、セレンディピティみたいな話は好きですわ。 P.111 何がすごかったのかの節は、著者とペーボ氏のやりとりもあり、心象的なところがみられる。人生の明暗だね。 エピローグとあとがきは、日本への警鐘やら自分の人生の振り返りやら。本当に、日本の資源は人だけなのに、こんなんじゃねえと暗澹。

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太田博樹

1968年、愛知県に生まれる。1997年、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻修了、博士(理学)。マッスク・プランク進化人類学研究所、イエール大学医学部博士研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科助教、北里大学医学部解剖学研究室准教授などを経て、東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻教授(本デー

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