戸籍が語る古代の家族 歴史文化ライブラリー

今津勝紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642058889
ISBN 10 : 4642058885
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
215p;19

内容詳細

国民の身分台帳たる戸籍。古代にも戸籍に人々が登録され、租税負担の基本となっていた。どの範囲の親族が記載されたのか、人口総数や平均余命、歳の差婚が多かった理由等々、古代の人々の暮らしを明らかにする。

目次 : 今に伝わる古代の戸籍―プロローグ/ 古代の戸籍/ 戸口と貧富/ 戸籍からみた婚姻/ 古代の恋愛と婚姻/ 流動性の高い古代社会/ 女性ばかりの平安時代の戸籍―エピローグ

【著者紹介】
今津勝紀 : 1963年東京都に生まれる。1986年岡山大学文学部史学科卒業。1991年京都大学大学院文学研究科国史学専攻研究認定退学。現在、岡山大学大学院社会文化科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • AICHAN さん

    図書館本。難しかった。「戸」の説明から始まって「籍」の意味についての記述になる。その時点でもう頭がこんがらかった。それからいよいよ古代の戸籍の話になるのだが、もうエネルギーを使い果たしたガス欠のクルマみたいになっていてうまく理解できず、やっと読み終えた。疲れた。それとこの著者、並列の「が」を頻用して2つの文章をつなげるクセがひどく、いい印象を持てなかった。読むのに疲れたのはそのせいもある。

  • りー さん

    読みやすく面白かったです。正倉院で反古紙として使われた紙や漆紙文書などを通して成された戸籍の復元…そこから読み解く古代の家族像。戸籍は渡来人の人数把握から始まり、試行錯誤を経て「戸」毎の構成を把握するに至る。兵役の課役とセット。今でいう家族の他に従兄弟・従姉妹まで含むゆるやかな結びつきで、30人くらい。「つまどい」は既に結ばれたカップル「よばい」は結ばれていないカップルに使う言葉。娘は父母と別の寝室を持っていた。6世紀を境に母系と父系が交代。従来の妻問婚は定型ではないというのが勉強になりました。

  • びっぐすとん さん

    図書館本。戸籍がある国は少ないようだが、明治5年に作成された戸籍が遠い将来における学術・歴史的資料となり得るものとして、現在でも管理保管されていることに驚いたが、現存する奈良時代の戸籍が貴重な資料となっていることを考えれば、賢明な判断だろう。古代の戸籍から伺える家族構成や婚姻関係、平均寿命、個人名。再婚率が高いのも助け合わなくては生きていけないということだろう。時代が下がるにつれ、税逃れや今で言う年金不正受給の為に戸籍が改竄されて班田制は崩壊し、ひいては朝廷の弱体化に繋がっていく。非常に面白かった。

  • 月をみるもの さん

    明治5年に作られた近代最初の壬申戸籍は、当時の身分などの情報を含んでいるため、"遠い将来における学術資料・歴史的資料となりうるもの"であり、行政文書には該当しないとされている(=非開示扱い)らしい。有名な正倉院の反故(裏紙)文書や鹿の子の漆紙文書も、廃棄された記録が偶然残されたものだ。遠い未来、発掘されたサーバーから発見された「桜を見る会」の出席者名簿から、過去(〜現代)の日本社会のありようが復元されるかもしれない、、と思うと、なんか楽しくないですか?

  • bapaksejahtera さん

    正倉院遺物等に残された古代戸籍文書を用いた研究を紹介する好著。その史料は法定保管期限を過ぎた戸籍元帳の反故紙等から復して集められた物というのも興味深い。こうした戸籍は社会政策としての活用は僅かで、律令制下での徴税や労役確保を目的である事から、当時の我が国の文化や多様な地方慣習を無視して編成されており、その解釈にはかなりの困難があると著者は述べつつ様々な当時の社会の有様を推測する。我が国の歴史学がオリエンタリズムと発達史観、さらにマルクス主義を被せたフェミニズムの常識に今猶覆われている事をも合わせ知るのだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品