基本情報
内容詳細
摂関政治の成立・展開にいて、后の権限はどのように変化したのか。内裏後宮という場所と、そこで行われた儀式を切り口に、后の立場と役割を明らかにする。王権と密接に関わり母后が権力を握るようになるのは、天皇の日常的後見と大きく関係し、ミウチ意識が醸成されたことによる。摂関政治の原動力となった后の分析から、社会構造を捉え直す。
目次 : 序章 后研究の課題と本書の研究視角/ 第1章 母后の内裏居住と王権―平安時代前期・中期を中心に/ 第2章 摂関最盛期における王権構成員居住法の考察―道長の後宮政策とその限界/ 第3章 常寧殿と后の宮/ 第4章 中宮大饗と拝礼―男性官人と后/ 第5章 女房女官饗禄―女性官人と后/ 終章 王権の中の后と后の宮―まとめと展望
【著者紹介】
東海林亜矢子 : 1969年東京都に生まれる。1992年慶應義塾大学文学部日本史学科卒業。2010年お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科(博士後期課程)単位取得退学。2016年お茶の水女子大学博士(人文科学)取得(論文博士)。お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所特別研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
(「BOOK」データベースより)
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