クモはなぜ糸をつくるのか? 糸と進化し続けた四億年

三井恵津子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784621086384
ISBN 10 : 4621086383
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

内容詳細

クモはいたるところにいる。確認されただけでも総勢四万種と、動物としては三番目に多い。クモは生き方も多様だ。円い網を張るクモだけでなく、地下に潜んだり、糸を投げたり、擬態をしたり…糸で空を飛ぶものもいる。いったい、なぜクモはそんなにも繁栄できたのか?本書は、クモの糸を手がかりとして、クモの四億年の進化の過程を、最新の分子生物学や生態学の知見をもとに紐解いていく。本書を読めば、クモが糸をつくり続けた理由が、そして、クモとその糸の深遠な歴史がわかるだろう。

目次 : 化石/ 生きている化石/ 偶然と変化/ 外へ、上へと向かって/ 薄い空気を征服/ 小さな変化、大きな利益/ 回転し、走り、跳び、泳ぐ/ より広い空間へ/ 因果関係/ どうやって騙すか/ 「完璧」を越えて/ 数限りない種類

【著者紹介】
レスリー・ブルネッタ : フリーランスライター。ニューヨーク・タイムズを始めとした、さまざまな媒体に記事を掲載している

キャサリン・L.クレイグ : 進化生物学者、クモ学者。とくにクモの進化について、糸の分子から生態までの特性をもとに研究を進めている

三井恵津子 : サイエンスライター。武田計測先端知財団プログラムオフィサー。東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻修了(理学博士)。同理学部助手、マックスプランク研究所、ソーク研究所を経て、1995年まで東京化学同人現代化学編集室勤務

宮下直 : 生態学者、保全生物学者。東京大学大学院農学生命科学研究科・教授(農学博士)。東京大学農学系研究科修士課程修了。2012年より日本蜘蛛学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 更紗蝦 さん

    私が高校生くらいの頃(約25年くらい前)は、まだ、生物関係の本には「昆虫やクモなどの生き物がどのように進化して地上に現れたのかは分かっていません」と書かれていた記憶があるのですが、今はこれだけ詳しく分かっているとはビックリです。進化生物学の進歩は凄いです。クモの巣の形の説明が分かりにくいので、『クモの網─What a Wonderful Web!』という写真集(INAX BOOKLET)と併せて読むことをお勧めします。

  • mft さん

    YouTube の古生物学系のチャンネルでクモの進化についての動画があり、ネタ元はこれと紹介されていたので読んでみた。クモとその明らかな特徴である糸と糸の利用法という中心テーマを説明すると同時に進化論や分子遺伝学の紹介にもなっているという、構成のうまさにも感心してしまう。専門用語について巻末に用語解説もあるのだが欲を言えば読み方も明示して欲しかった(たとえば「大瓶状腺糸」をダイビンジョウセンシと読んでいたが正しいのかどうかが判らない)

  • ぼのまり さん

    クモが地球上に現れたことが確認できるのは約4億年前の化石からで、当初は糸を出す能力はなく、その特殊な力を得るまで更に1億年の月日が必要だったようだ。そんなクモの糸をつくる能力について、進化論などを交えながら解説した本で、専門的な内容にも関わらず、とても平易で読みやすい1冊でした。そういえば蝶や蛾の幼虫も口と腹の違いはあれど、糸をつくりますね。クモと昆虫が分化したのち、ほぼ同様の能力を別々に進化させたと考えると、なかなか興味深いです。

  • ビリー さん

    それなりに面白かったけど、専門書にしたいのか一般向けの科学読本にしたいのかがハッキリしなかった。もうちょっと文章量をシェイプアップして、かわりに写真や図を増やした方がいいんではなかろうか。自分の知識や理解力が足りないのも悪いんだろうけど、クモの巣の形について言葉だけで表現してもなかなかイメージできなかった。とはいえ、もうちょっとクモのこと気にしてみようかなって気にはなれたと思う。

  • tama_lion さん

    けっこう内容細かいのでもともとある程度クモ好きじゃないと興味が続かないかも。ひとはシンメトリーな円網に洗練を感じるけど、進化的には「最新型」ではないんだね。内容とは関係ないけど、著者名より訳者名がでかでかと載ってる表紙、訳者名しかない背表紙はすごく違和感がある。

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