放射線を科学的に理解する 基礎からわかる東大教養の講義

鳥居寛之

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784621085974
ISBN 10 : 4621085972
フォーマット
出版社
発行年月
2012年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
237p;21

内容詳細

「放射線とは何か」から説き起こし、その性質や、測定の仕方、人体や生物・農業への影響と防護、有効な利用の仕方まで、日常生活や原発事故にかかわる具体的な例をあげながら解説。

目次 : 1章 放射線とは?―放射線入門/ 2章 放射線の性質―放射線物理学1/ 3章 原子力発電で生みだされる放射性物質―原子核物理学・原子力工学/ 4章 放射線量の評価―放射線物理学2/ 5章 放射線の測り方―放射線計測学/ 6章 環境中の放射性物質―環境放射化学/ 7章 放射線の細胞への影響―放射線生物学/ 8章 放射線の人体への影響―放射線医学/ 9章 放射性物質と農業―植物栄養学・土壌肥料学/ 10章 放射線の防護と安全―放射線防護学/ 11章 役に立つ放射線―放射線の利用・加速器科学/ Q&A

【著者紹介】
鳥居寛之 : 東京大学大学院総合文化研究科助教。博士(理学)。1970年生。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了後、スイスのCERN研究所にて在外研究員。専門は粒子線物理学、とくに反陽子やミュー粒子を含む原子の実験研究。東京大学教養学部の放射線講義の企画責任者

小豆川勝見 : 東京大学大学院総合文化研究科助教。博士(学術)。1979年生。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。専門は環境分析化学。福島第一原子力発電所事故以来、原発周辺を含め各地で環境試料のサンプリング、核種の解析を行っている

渡辺雄一郎 : 東京大学大学院総合文化研究科教授。理学博士。1958年生。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。専門は生命環境応答学、植物が環境の変化に適応する機構についての遺伝子研究。現在、東京大学教養学部の放射線取扱主任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アドソ さん

    なぜ今放射線?この本が出されたのは東日本大震災後の2012年。専門家が結集して、できる限りの真実を伝えようとした姿勢がうかがえる。10年前、TVは放射線の報道で持ちきりだった。果たしてそのうちどれくらいが(当時わかっていた限りでの)真実を伝えていたのか。どれくらいの視聴者が正しい情報を得ていたのか。許容できるリスクを受け入れて、経済活動を再開すべきという考え方が当時もあったことがわかる。当時学んだはずのリスクコミュニケーションやリスクリテラシーはコロナ禍に活かされたのだろうか。

  • aoura さん

    東大で毎年行われる著名な学術俯瞰講義の教科書.個人的には第1章〜第5章,第8章の基礎知識くらいは身につけておかないといけないという所感.放射線生物学を学んだことがなければ第7章は読むべき.これまでバラバラと教えられてきた事項が体系的にスッキリまとまっているので一冊持っておきたい.

  • 鍵 さん

    初学者のことを考えた良い本である。ただ、全部を理解するのは大変なので、興味のある部分だけ読めばよいと思う。 放射線の恩恵を普段我々は享受している。同時にリスクがある。リスクの背景には科学的事実が存在し、我々はその事実を認識したうえで議論せねばならない。そういう意味でこうした本は、専門家と我々の懸け橋となる。

  • 瀧本往人 さん

    本書はかなりフェアに書かれており、「教科書」にふさわしい内容となっていると思う。このくらいの入門書および知識が「3.11」という事態には必須だということである。また、「知」の世界の動きはこのように、「現実」や「実践」よりもいつも遅れてやってくるということを、あらためて思い知らされる。http://ameblo.jp/ohjing/entry-11503575252.html

  • スマ さん

    なんかほぼ専門のようなものなのに不勉強で理解がなおざりだった部分についてようやく体系立てられて理解できた感じがする。特に前半5章あたりまでは非常に平易に放射線学を(ざっくり)学べる。逆に8〜10章あたりはちょっと情緒的な表現が多くて首をひねる所もあったかな。世間の人はああいう書き方をされた方が納得できるのかな〜普通に理詰めで書いた方がスッと入るのは自分だけ?でもまあ「アルファ線ベータ線ガンマ線とか名前だけは知ってるよ」みたいな人は変なこと言う前に読んどいたほうがいいと思われる一冊。

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鳥居寛之

東京大学大学院総合文化研究科助教。博士(理学)。1970年生。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了後、スイスのCERN研究所にて在外研究員。専門は粒子線物理学、とくに反陽子やミュー粒子を含む原子の実験研究。東京大学教養学部の放射線講義の企画責任者

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