シンプル・プラン 扶桑社ミステリー

スコット・b.スミス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594082116
ISBN 10 : 4594082114
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
581p;16

内容詳細

ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、三人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。スティーヴン・キング絶賛の天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。

【著者紹介】
スコット・スミス : ニュージャージー州サミット生まれ。ダートマス・カレッジにて心理学と文芸創作を学んだのち、コロンビア大学大学院で芸術学修士号を取得する。『シンプル・プラン』は27歳で書いた処女作

近藤純夫 : エッセイスト、翻訳家、写真家。札幌市出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • goro@80.7 さん

    強烈な「point of no return」物語。再読ですが全てを忘れ去った今、読み返してもあの頃と同じ感想なのか分からないけど、恐ろしい。誰でも自分ならどうするかと考えて読んじゃうよ。俺なら途中で自滅してるな。シンプルに生きられない落とし穴はどこにも空いているのではないでしょうか。悪因悪果、因果応報と思う次第であります。

  • しゃお さん

    怖そうだと敬遠していたけどついに手に取ってみましたがやっぱり怖かった。読み進めたいけどどのように泥沼にハマり込んでいくのか慄き、たびたび中断しました(笑)。どんなホラー小説よりも普通の日常に潜むものの方が恐ろしく、一つの選択から転がり落ちていく様は、特に終盤サラとの電話の後に取る主人公ハンクの行動は真のサイコパスのよう。また結果的にそんな行動を取らせた妻サラがやはり一番怖いかも。因果応報な結末かどうかは別として、なんだかんだでハンクとサラが大金を手にできるよう、いつしか応援もしている自分自身も怖いかも。

  • J・P・フリーマン さん

    ストーリーの根幹は、偶然見つけた大金を盗んだことで捕まらないようにすることだが、この話の本質は即興劇だと思う。自分の身を守るために、ハンクとサラはさまざまなアクションを起こすが、それがことごとく惨事へとつながる。即興劇だから次が読めない、それが気になってページをめくる手が止まらない。

  • KAZUKO さん

    581ページという長編犯罪ミステリー小説でした。海外ものの翻訳でしたが、私は久々にこんなに長編なのに一言一句逃さないように丁寧に時間をかけて最後まで読みました。かなり惹きつけられる内容で「え!次どうなるの?え!そんな!まさか!」とずーっとドキドキハラハラで、心臓を鷲掴みにされているような感覚でした。 これは私が読んだ長編の中でも村上春樹レベルにすごい世界観を作っている作品だと思いました。本の世界に入ってこれだけ夢中にさせられたのは久々です!!!

  • スーヌ さん

    【A-】海外の古い長編ミステリ。3人の男が偶然見つけた大金をこっそりネコババしようとする物語。タイトル通り計画は「シンプル」なのに様々なトラブルに襲われる主人公。ラストも想定外の結末で(なるほどそう来たか〜)と唸らされた。まぁかなり長編なので、ずっと緊張の連続という訳でもなかったが(中だるみもあり)…けど最後の一文(涙のくだり)はとても好きだなぁ…物語をうまく凝縮させた結び。

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