赤めだか

立川談春

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594056155
ISBN 10 : 4594056156
フォーマット
出版社
発行年月
2008年04月
日本
追加情報
:
20cm,283p

商品説明

サラリーマンより楽だと思った。
とんでもない、誤算だった

立川談春、17 歳で天才・談志に入門。笑って泣いて胸に沁みる、「家族以上」の師弟関係。そして強く立つことを教えてくれる。落語家前座生活を綴った、破天荒な名随筆、ついに発売。

内容詳細

サラリーマンより楽だと思った。とんでもない、誤算だった。落語家前座生活を綴った破天荒な名随筆。

目次 : 第1話 「これはやめとくか」と談志は云った。/ 第2話 新聞配達少年と修業のカタチ/ 第3話 談志の初稽古、師弟の想い/ 第4話 青天の霹靂、築地魚河岸修業/ 第5話 己の嫉妬と一門の元旦/ 第6話 弟子の食欲とハワイの夜/ 第7話 高田文夫と雪夜の牛丼/ 第8話 生涯一度の寿限無と五万円の大勝負/ 特別篇その1 揺らぐ談志と弟子の罪―立川流後輩達に告ぐ/ 特別篇その2 誰も知らない小さんと談志―小さん、米朝、ふたりの人間国宝

【著者紹介】
立川談春 : 昭和41年、東京都生まれ。昭和59年、立川談志に入門。平成9年、真打昇進。「林家彦六賞」「国立演芸場花形演芸会大賞」「彩の国拾年百日亭若手落語家シリーズ大賞」等々、多数受賞。平成18年、東京・池袋で「談春七夜」と銘打った七夜連続独演会を敢行、話題を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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本当は競艇選手になりたかった。なんと素敵...

投稿日:2021/04/11 (日)

本当は競艇選手になりたかった。なんと素敵な書き出しでしょう! 落語家も所名を持てば、一流の証とされる。桂文楽は有名な黒門町、志ん生は日暮里、小さんは目白、圓生は柏木、志ん朝師匠と呼ぶ者は楽屋では皆無に近く、ほとんどが矢来町と呼ぶという。これがまた落語の凄いところだと思う。改心して、努力して、必死に懸命に生きた結果、つかんだささやかな幸せ、なんていう話は、ただのひとつもない。はっきり云って滅茶苦茶、出鱈目なのだ。「人は救われる、信じていれば大丈夫」というメッセージしかない。  立川談春、素晴らしく興味深い。

serena26 さん | 愛知県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • seacalf さん

    言わずとしれた落語界の異端児、立川談志。才気走った言動と抜群に上手い落語で人々を魅了した。その彼のお弟子さんである談春さんの若かりし前座時代を振り返るエッセイ。どう転んでも面白いに決まっている。全編を通して気っ風の良い台詞がバンバン飛び出すから読んでいて頗る気持ちが良い。毀誉褒貶の激しい談志師匠の人柄がよく描かれている。とにかく愛されているなあ、この師匠は。蛇足だが、志らくさんの吃り口調は若い頃からだったのね。連綿と受け継がれてきた技がどう継承されているのか、実際に寄席へ行って噺を聴きたくなる一冊。

  • またおやぢ さん

    年末には『芝浜』を聴きたいところだが、談春のチケットは入手できず『赤めだか』を読み直して年を越す事に。「現実は事実だ。そして、現実を理解、分析してみろ。そこにはきっと、何故そうなったかという原因があるんだ。現状を認識したら処理すりゃいいんだ。その行動を起こせない奴を俺の基準で馬鹿と云う。」示唆に富んだ良い言葉だ。落語とは人間の業の肯定であるとは、立川談志の言だが、落語と同様に人への愛情、師匠への情に溢れた一冊。嗚呼『除夜の雪』も聴きたいが、桂米朝も既に鬼籍…ここは、寄席行って気分だけでも味わいますかね。

  • 佐々陽太朗(K.Tsubota) さん

    立川談春の自伝的エッセイ。とはいえ、ここに書かれているのは談志(イエモト)のこと、いかに談志が魅力的か、自分がいかに談志に惚れぬいているかである。「修行とは矛盾に耐えることである」談志がしばしば言っていること。弟子にとって一等矛盾した存在が実は談志である。それは談志が生身の人間であり、現在進行形で自分のあり方を考えているからであり、その意味でつねに揺らいでいる存在だからだ。それを理解せよ、納得せよということではない。オレ(談志)にとことん惚れろ。そして惚れたなら、オレを喜ばせろということであろう。

  • 抹茶モナカ さん

    立川談春さんが談志師匠の所に入門して、真打になるまでのエッセイ。修行とは矛盾に耐える事である。前座時代の苦労についての筆致は、落語家修行のみならず、会社組織で働くサラリーマンにも勉強になるところがあるのではないかな、と思った。上司が談志に似ている、とか、そういう訳でなくても、コツコツ下積みをして行く姿勢は、通じるのではないか、と思った。

  • kinkin さん

    落語はほとんど聞かないしわからない。著者はドラマ「下町ロケット」に出演したことで落語家ということを知った。その彼が本を出していることを知ったので読んだ。立川談志に入門してから一人前になるまでが体験をもとに綴られていた。なんでもそうだが入門というのは大変そうだ。「修行は矛盾に耐えること」と書かれていた。私にはとても耐えられないな・・・本当に自分のなりたいことを目標にして修行というけれど修行中に目標を見失う ことのほうが多いのかもしれない。でも今の世の中を生き抜くこと自体も修行の一部かもしれない。図書館本。

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