脱住宅 「小さな経済圏」を設計する

山本理顕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582544626
ISBN 10 : 4582544622
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
255p;19

内容詳細

「1住宅=1家族」システムから「地域社会圏」システムへ!住み方大転換の試行と提案。

目次 : 序 住宅に閉じ込められた「幸福」(労働者のための住宅/ 「私生活」という幸福のかたち ほか)/ 1 試行(すべてはここからだった―熊本県保田窪第一団地/ 公営住宅は誰のためのものなのか―横浜市営住宅・三ツ境ハイツ/ 「Small Office Home Office」―北京建外SOHO/ 仕事場にすることもできる住宅―東雲キャナルコート一街区 ほか)/ 2 提案(「小さな経済」の建築空間―食堂付きアパート/ 「循環」する空間へ―五本木の集合住宅)/ 終 両側町の「共同体感覚」

【著者紹介】
山本理顕 : 1945年生まれ。建築家。東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。1973年山本理顕設計工場設立。2007〜11年横浜国立大学大学院教授、2018年度から名古屋造形大学長。主な作品に、埼玉県立大学、公立はこだて未来大学、横須賀美術館など。チューリッヒ、天津、北京、ソウルなどでも複合施設、公共建築、集合住宅を手掛ける。1988、2002年日本建築学会賞、1998年毎日芸術賞、2000年日本芸術院賞など受賞多数

仲俊治 : 1976年生まれ。建築家。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。2001〜08年山本理顕設計工場勤務を経て、2009年建築設計モノブモン(現・仲建築設計スタジオ)設立。2009〜11年横浜国立大学大学院Y‐GSA設計助手。2016年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館出展。主な作品に、食堂付きアパート(2014年グッドデザイン金賞、2016年日本建築学会新人賞、2015年吉岡賞)、上総喜望の郷おむかいさん(2017年千葉県建築文化賞優秀賞)、白馬の山荘(2015年JIA環境建築賞優秀賞、2013年長野県建築文化賞優秀賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • shikada さん

    建築家が、日本の住宅を再考する一冊。日本の住宅は、いつからか「一つの家に、一つの家族」がデフォルトになってしまった。共同のスペースがまったくなく、プライベートに配慮しすぎてコミュニティを形成するきっかけがない家。そんな内向きに閉じた日本の家、コミュニティに対する反論として、著者は色々なかたちの家を建築してみせる。食堂・シェアオフィス付きアパート、路地と商店街が自然に生まれ、被災者が小さな経済圏をかたちづくる仮設住宅。コミュニティづくりを、ハード面の設計で補おうという視点を新鮮に感じながら読んだ。

  • アキ さん

    1960年代から国家から供給されてきた「1住宅=1家族」という住まいは、産業革命以降、都市にあふれる労働者を収容し、プライバシーを守ることが常識になった。世帯の50%以上が単身になった現代の都市にコミュニティの消失と繋がりの断裂を生んでいる。建築家はドアを透明にし、共有スペースを作りオープンな空間を確保して未来のコミュニティを創造することができる。実は最も壁を作っているのは我々の意識だった!ということに気づかせてくれる良書。これから住宅は変わるのだ。これから政府のデベロッパー任せは立ち行かなくなる。

  • たばかる さん

    資本主義の加速による“効率化”が加速された結果、労働から離れ他人との距離を置いて家庭を育む空間としての住宅が理想的とされた。著者はそのようにして築かれたプライバシー重視=幸福観が(社会保障の必要性によって)破綻していることを問題視し、新たな建築とともにコミュニティの復活を探ろうとする。田舎住まいの自分には想像しずらいような建築物件が多くの写真や平面図付きで掲載されていたのは助かった。中でも韓国の公営住宅に住民の共同の菜園があるのに対して、日本では平等な分配などが求められるため難しい、という分析には感心。

  • アメヲトコ さん

    住宅内に公私の中間領域を組み込んでそこに小さな経済行為を発生させることで、自閉的で非社会的な「一住宅=一家族」モデルを批判的に脱却しようとする試み。京都の両側町(「まち」とルビが振られていますが「ちょう」と読むべきでしょう)をモデルとする指摘は、やや町共同体を理想化し過ぎなきらいもありますが、町家の「見世」空間の可能性については同感。

  • takao さん

    ふむ

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