ふたつの家のちえ子 児童図書館

今村葦子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784566022003
ISBN 10 : 4566022005
フォーマット
出版社
発行年月
1986年05月
日本
追加情報
:
21cm,342p

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読書メーターレビュー

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  • ぶんこ さん

    産まれてすぐにおじいちゃん、おばあちゃんの家に預けられたちえ子。おばあちゃん子で泣き虫、保育園にも通園できなかった弱虫さんが、おじいちゃんの死をきっかけに両親と兄弟たちの元に戻る事となりました。祖父母の丁寧な暮らしぶり、結核で入院中の父、山奥の小学校まで毎日通う学校の先生をする母。留守を守る5人の子供たち。自分にできる範囲で家の仕事を手伝う子供たち。昭和の子供たちの一人である私も親の手伝いは当然と思っていました。意地悪に思えた兄弟たちが、ちえ子を家族の一員とした自然に受け入れ始めホッとしました。

  • はる さん

    とても良かったです。朝ドラや名作劇場が好きな方は絶対に気に入ってくれるはず。6歳のちえ子はおじいさんとおばあさんと幸せに暮らしていましたが、ある日、本当の母が迎えにやってくるのです…。懐かしく温かい昭和の家族像。あの頃の生活描写や慣習も「いいなあ」と思いながら読みました。おばあさんの気持ちが本当に切なかったけれど、ラストの幸福感が素晴らしい。

  • ゆか さん

    すごくよかった。小さい時に読んだ「愛の一家」を思い出しました。前半はちえ子おじいさんおばあさんの家、後半は、ちえ子の本当の家族の家でのお話。お正月にきちんと挨拶をするとか、綺麗な新しい服を着るとか今ではあまりやらなくなってしまった風習も出てきます。赤ちゃんの時に預けられたちえこが、母親や兄弟姉妹達と徐々に馴染んでいく様子がよかった。子供達がそれぞれ自分のやれる事をきちんとやっているのがいい。自転車のパンクをなおしておいてと頼んだり、課題の本を題名だけラインして親に借りにいかせる我が家の息子よ、反省して。

  • anne@灯れ松明の火 さん

    読友さんご紹介。今村さん初読み。じいちゃん、ばあちゃんと暮らす「ちえ子」。少し昔の、丁寧な生活ぶりに心が洗われるようだ。人見知りで保育園にも行けないちえ子。親は亡くなったのかな? でも、ばあちゃんたちの愛情に包まれ、いい子に育っている。中ほどで悲しい出来事が起き、ばあちゃんの切ない決断に胸が痛くなる。その後のちえ子を心配したが、少しずついい方向へ動いていき、ラスト、ああ良かったと本を閉じた。読メをしていなかったら知らなかった良作に出会えた。感謝! 挿絵もかわいく、誰かなと思ったら著者自身^^素敵!

  • 遠い日 さん

    親たちの事情で祖父母の家で暮らすちえ子の日々。田舎の家の小暗さや年寄りの生活の独特のリズム。ゆっくり、でも濃やかな暮らしぶりが偲ばれる。季節ごとの行事をだいじにし、感謝を忘れない暮らし。ちえ子の身に起きた劇的な変化を、ちえ子なりに消化していく時間は切なかった。それでも、家族は家族。知らず皆が近づいて、解け合っていく件は温かなものが流れる。賑やかな5人きょうだいとして、少しずつ自分らしさを現していくちえ子の成長が眩しい。確かなきょうだい愛を育んだことがわかるエピソードには、涙。ラストの希望が明るく光る。

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人物・団体紹介

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今村葦子

熊本県に生まれる。児童文学作家。『ふたつの家のちえ子』(評論社)で、野間児童文芸推奨作品賞、坪田譲治文学賞、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。同作品および『良夫とかな子』『あほうどり』(ともに評論社)で路傍の石幼少年文学賞、『かがりちゃん』(講談社)で野間児童文芸賞、『ぶな森のキッキ』(童心社)で絵本に

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