紅のトキの空 児童図書館・文学の部屋

ジル・ルイス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784566013988
ISBN 10 : 4566013987
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
269p;21

内容詳細

スカーレットは十二歳。母さんと弟と、三人で静かにくらすことが願いだ。なのに、母さんは入院しなくちゃいけないし、弟は児童ケアホームに入らなくちゃいけない。どうして、家族がはなればなれになるの?

【著者紹介】
ジル・ルイス : イギリスの作家。大学では獣医学を専攻。卒業後、獣医として働くかたわら、野生動物との出会いを求めて、さまざまな国を旅する。バースの大学で子どもの本の創作を学び、執筆活動を開始。デビュー作『ミサゴのくる谷』Sky Hawk(評論社)が高い評価を受ける

さくまゆみこ : 出版社勤務を経て、現在はフリーの翻訳家・編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ネギっ子gen さん

    児童文学だが、社会的養護への問題提起の書。「保護」の名の下に、親と子が、姉弟が離れていいのか。SWは口癖のように「最善の利益」を口にするも、当事者の声を聞いていない。12歳の姉は嘘をつき、「自閉症」のラベルを貼られ保護された「バードボーイ」たる弟を奪還する。「作者あとがき」で、<英国にはスカーレットのような子どもがたくさんいます。こうした子どもたちが、家族の保護者としておとなの役割果たしていることもしばしばです>と。原作名は『スカーレット アイビス』。ショウジョウトキの群れが空を舞う姿が印象的なカバー。⇒

  • 杏子 さん

    12歳のスカーレットは母親と弟との生活を守るために努力と奮闘を繰り返す。こんな家族が英国にはたくさんいるんだとか。日本とは違った状況だけれどなかなか厳しいものがある。子どもの面倒を見られない親のために、離ればなれになる子どもたち…。弟レッドと一緒にいたい、っていうだけのことなのに。スカーレットは幸運だったのだろう。結果的には、よかったんだけれど複雑な気分。レッドとスカーレットがイメージする世界は美しい!真っ赤なトキが群れ飛ぶ光景、さぞやと思う。エピローグの繰り返し部分にぐっとくる感じだった。

  • ぽけっとももんが さん

    なるほど欧米では家庭に事情のある子は施設ではなく里親に保護されることが多いというのはこういうことなのか。日本なら、児童養護施設に入るところだろう。そしてやはり弟レッドとも一緒にいられないだろう。13歳のスカーレットには、母親がわりに弟を育て、かつ何もできない母親のことにまで気を配るのは無理なこと。彼女の望みとは反対にルネの家族に引き取られたのは良かったのだ、きっと。頼れる大人は周りにちゃんといた、その幸運にスカーレットが気づいてよかった。

  • timeturner さん

    心の病を抱えた母親と自閉症の弟のためにひとりでがんばる12歳の少女。つらい話だけど現実に起きていることでもある。ちょっと出来過ぎの感もあるけど最後にほっとできてよかった。猫おばさんならぬ鳥おばさんの存在がすごく効いてる。

  • You さん

    アイデンティティやホームが大事なテーマだけど、「隔たり」もひとつのテーマになっているような気がする。隔離するものなのか、守るものなのか。隔離するべきものなのか、守るべきものなのか。あるいはその両方なのか。触れてよい部分、触れてはいけない部分。共有してよい部分、曖昧な部分。そう考えてみると、レッドの自閉症スペクトラムも隔たりの象徴のように見え、幾層にも重なるプロットが感じられる。幸せな過去を持つ者、悲しい過去を持つ者、過去のない者。それが形成する(しつつある)アイデンティティもホームも、実に象徴的。

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人物・団体紹介

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ジル・ルイス

イギリスの作家。おさないころから野生の生き物に興味を持ち、大学では獣医学を専攻。卒業後、獣医として働くかたわら、野生動物との出会いを求めて、さまざまな国を旅する。現在は作家として活躍中

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