きずついたつばさをなおすには 児童図書館・絵本の部屋

ボブ・グレーアム

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784566008960
ISBN 10 : 4566008967
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
31cm,40p

内容詳細

高いビルの窓に鳥がぶつかり、そして、おちてきた。まちを行き交う人は、だれも気づかない。ウィルのほかには。ウィルは傷ついた鳥をつれて帰り、手当てをする。時がたち、羽も治った鳥は、再び飛び立つ希望を…。

【著者紹介】
ボブ・グラハム : 1942年、オーストラリアのシドニー生まれ。アート・スクールで絵画を学び、その後イラストレーターとして活躍。絵本『いぬがかいたーい!』(評論社)で2002年のボストングローブ・ホーンブック賞、オーストラリア児童図書賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ🍀 さん

    ウィル少年とその家族の周りだけに暖かさを感じる絵本。希望を捨てないで。生命力を信じて。その望みが明かりとなる。…人間が作った不自然な街、ビルがそびえ立つ所にも野性動物は棲んでいます。鳥たちは見慣れない世界に戸惑っています。なんとか適応しながらも、どうしても事故は起こります。…そんな状況にあっても、子どもの視線は自然です。人の命も鳥の命も、大切なことにはかわりない。お父さんお母さん、まだ翼は治るかもしれないよ。ゆっくり休んでね。…希望は叶うかも。窓の外を見つめているから。ありがとう。気をつけてね。元気でね。

  • Hideto-S@仮想書店 月舟書房 さん

    都会では誰もが忙しく動いています。わき目もふらずに、ただ目の前だけをみて。高層ビルの窓ガラスにぶつかり空から落ちてきた一羽の鳥。翼がぶつかった音……誰も聞いていません。路上に横たわる鳥……誰も見ていません。足元で苦しんでいる姿……誰も気づきません、ウィルのほかには。グレーに映る街の景色の中で、彼の周りだけ光が灯っています。手を差しのべて、家に連れて帰る。取れた羽は戻らないけど、傷ついた翼は治るかもしれない。ゆっくり休んで、時が経てば、また飛べるかも知れない。ウィルの手から羽ばたいていく鳥。

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    題名にひかれて、今日図書館で、手に取った本です。ちいちゃな子供が気づいた鳩を見つけて、介抱するというシンプルなストーリーですが、グラハムの優しい絵のタッチが素晴らしく、忘れがたい印象を残します。都会の道に横たわって、誰も気づかない怪我した鳩を見つける、ウィルの優しさが心に沁みます。この世界で今一番必要とされているのは、このような細やかな優しさだという気がします。こんな本に出会えるので、絵本を読むのはやめられません。大人の本よりも、はるかに魂の栄養になります。

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    静かで抑えた絵に添えられたわずかな言葉。色のない都会に射す光。希望。■美しい絵本でした。ちいさな子どもの目は希望なのですね。ママとパパの反応がかわいい♡ 元気になって良かったね♪ ■アングルとコマ割りが劇的で雄弁です。作者はオーストラリアの人。傷ついた野鳥を保護するか否か、獣医に診せるか? ってか近所に居るのか?、無防備に触れて疫学的に大丈夫なのか?、など、国や地域で違いがあるのでしょう。そういった文化的な背景が反映されるところも、物語を読む愉しみの一つですね( ' ᵕ ' )

  • Kawai Hideki さん

    一羽の鳩が高層ビルの窓ガラスにぶつかってケガをして、それを男の子が見つけて介抱するお話。作中、はっとさせられるシーンや言葉がとても印象深かった。まず、傷ついた鳩に誰も気づかない。みんな、灰色がかった冷たい空気をみにまとい、通りすぎるだけ。自分のことでいっぱいいっぱいなのだろう。そんな中、主人公の男の子だけが色づいた世界にいて、傷ついた鳩に関心を寄せる。男の子の母親も、最初は灰色だが、鳩を連れ帰ることになって色がつく。「とれた はねは もどらないけど… きずついた つばさは なおるかも」の言葉も良かった。

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