悪態の科学 あなたはなぜ口にしてしまうのか

エマ・バーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562055913
ISBN 10 : 456205591X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
263p;20

内容詳細

世界のどの言語にも存在するのに、辞書にも論文にも載らない汚い言葉たち。しかし、失語症患者が罵倒語だけ忘れないのはなぜか。悪態の鎮痛効果を実証した実験から、罵倒語を習得したチンパンジーの研究まで。「悪態」がいかに人類にとって重要な意味をもつのかを、神経科学、言語学、行動心理学など、貴重な実験・研究結果から解き明かす。

目次 : 1章 汚い言葉を吐き出す脳―神経科学と罵倒語/ 2章 クソッ!痛いじゃないか!痛みと罵倒語/ 3章 トゥレット症候群/ 4章 仕事の場での罵倒語/ 5章 この汚いサル野郎!悪態をつく(人間以外の)霊長類/ 6章 女には向かない言葉―ジェンダーと罵倒語/ 7章 さまざまな言語の汚い言葉や罵倒語

【著者紹介】
エマ・バーン : 科学者、ジャーナリスト。ロボット工学者として、人工知能(AI)の開発に携わる。BBCラジオでAIやロボット工学を解説する番組を持ち、フォーブス誌やグローバル・ビジネス・マガジン、フィナンシャル・タイムズ紙にも寄稿している

黒木章人 : 翻訳家。立命館大学産業社会学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サアベドラ さん

    罵倒語に関する様々な研究を紹介するポピュラーサイエンス。著者はお下品な言葉がクソ大好きな女性科学者。日本で有効活用するのは中々難しそうだが、うまく使えば痛みを和らげたり、同僚との仲を円滑にしたりと、いろんな効力があるという。特に面白かったのが罵倒語にもお国柄があるという話。英語は性、イタリア語は宗教、オランダ語は病気、ドイツ語は動物系が多いという(日本語は書いてないが、個人的に障害と差別関係が多い気がする)。ただもっとも原始的なものはやはり排泄だそうで、手話を覚えたチンパンジーも使ったというのだから驚き。

  • 水彩 さん

    思っていたのと違った。ところどころ脱落しかける。罵倒語を心理学や障害やジェンダーなど、多様な角度から考察する。チンパンジーに手話を教える中で、罵倒語を教えてもないのに、習得する様は面白かった。ただ、日本人にはなじまない。歴史的な背景もありながら、正面きって嫌な言葉は使わず陰口を叩くという嫌な側面に気づかされる。果たして、どちらがいいのか。

  • kenitirokikuti さん

    ちょうど松本修『全国マン・チン分布考』も読んでいるところである。研究の対象になりづらい野卑で下品なことば。私は関西育ちなのだけど、子どもの頃に関東アクセントで喋ろうとするとすごく恥ずかしい感覚に襲われたことを思い出す▲チンパンジーに手話を教えたら、排泄のしつけに関して教えた「汚い」ということばを罵倒語のように使い始めたというエピソードがすごく興味深い▲下品なことばづかいの男女差。ひとつの調査にすぎないが、「売女!」「泥棒猫!」などは女から女への罵倒語という側面が強い。あいつヤリマンらしいぜ、は男同士の会話

  • suite さん

    若い若い男性陣が罵倒語を(時にはかるーく拳も)互いに見舞いながら仲間になっていくあの勢いに憧れがあり手に取った本書。悪態、罵倒語が様々な角度から分析されている。痛みを耐えるのに役立ち、相手が自虐にできる程度ならば罵倒語が職場で同僚間の連帯感を強めるのに役立ち…とあまり取り沙汰されない効用が書かれていた点と、罵倒語にもお国柄があるという点が大変興味深い。ジェンダーの問題もまた然り。痛みを耐える罵倒語も女性が使うと周囲の人間の共感が削がれるとか、その他環境でも男性と比べて許容度の低い罵倒語があるとか…

  • スプリント さん

    悪態について様々な角度から科学的に分析しています。 脳科学の観点からの悪態分析は人体の不思議な機能を知ることができて興味深かったです。訳語で気になった点が一つ。実証実験で「自分視点のシューティングゲーム」が出てきますが、これ「FPS」を日本語訳してしまったんですね。ゲームをやらない人にはピンとこないから直訳したんだと思いますがおかしかったですw。

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エマ・バーン

科学者、ジャーナリスト。ロボット工学者として、人工知能(AI)の開発に携わる。BBCラジオでAIやロボット工学を解説する番組を持ち、フォーブス誌やグローバル・ビジネス・マガジン、フィナンシャル・タイムズ紙にも寄稿している

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