合邦の密室

稲羽白兎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562055807
ISBN 10 : 4562055804
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
303p;20

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kei302 さん

    文楽ミステリ、珍しいです。市長が助成金をカットすると言い出した当時の設定。初心者向けのガイドっぽさだけでなく、歴史、社会的背景もきちんと触れてあって、さすがだな〜っと感心しながら読んだ。 公害と繋げた部分はちょっと無理があるかな。主人公かと思って読んでいたのに、弦さん、後半途中退場に、あれ? ってなった。

  • Yuki さん

    毒を飲まされた子の手記、文楽の舞台から突然失踪した人形方の青年、44年前にとある島で起きた事件、謎めいた人形作家――様々な仕掛けが最後に結びつく流れを追う興奮は90年代の島田荘司作品を彷彿とさせる。文楽は一度だけ見たことある程度で知識もほとんどないが、それでもこの世界に充分没頭できた。探偵役・海神のキャラが濃くないのも好感が持てる。同じく古典芸能(こちらは歌舞伎)を題材にしたミステリ「ねむりねずみ」(近藤史恵)や、文楽に打ち込む男性の青春小説「仏果を得ず」(三浦しをん)を再読したくなった。

  • さっこ さん

    表題やカバー画からおどろおどろしいミステリと思って読みましたが、和のテイストが散りばめられたスッキリとした作品でした。40年以上前に起こった、文楽(日本浄瑠璃)の演目になぞらえたような殺人事件。それが現代に蘇り、いろいろな秘密や謎が絡み合っていきます。文楽のお勉強にもなりましたし見に行きたいと思いました。探偵役の人も良かったしシリーズ物になるかな。で、相方さんが何とも可哀想でした。

  • らきむぼん さん

    綺麗な物語で、さっぱりとした読後感。終始穏やかに展開する静のミステリ。探偵役は物静かで知的なイメージ、しかしその内部に情熱的な部分も持っていることが伺えるのが好印象。他の多くの主要キャラクターたちも人情味があり、記号化されていない暖かな言動をするのが良い。文楽の世界を舞台にしたミステリだが文楽をあまり知らずとも自然に理解しながら読める。読み終える頃には舞台が立体的に脳裏に浮かぶだろう。冒頭から投げかけられた謎が一つの章をまるまる使って一気に明かされる様子が気持ちいい。

  • rosetta さん

    ★★★☆☆ばらのまち福山ミステリー準優秀作。文楽、生き人形、身毒丸。淡路島の南に浮かぶ葦舟島は文楽の紙を祀った神社のある文楽の聖地。44年前に太夫と三味線弾きの無理心中があったため長らく取りやめられていたこの島での年に一度の興行が復活。しかしその前に人形遣いの若者が醜く顔を病んで出奔。残された手記には異常な光景が描かれていた。三味線弾きの弦二郎は研究者でライターの海神惣右介を伴い嘗ての事件と今の問題に取り組む。そこには社会の暗部に閉ざされた悲しい運命が。よく出来ている。

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