上海ドール

獅子宮敏彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562053995
ISBN 10 : 4562053992
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
326p;20

内容詳細

1920年代の国際都市、上海。様々な勢力が暗躍する魔都で起こる連続不可能犯罪事件。現場に残されたカード、密室状況……。しかしそれが解かれても、真犯人・上海デスドールの姿はとらえきれないでいた。エキゾチックな不可能興味満載の連作集。

【著者紹介】
獅子宮敏彦 : 奈良県生まれ。龍谷大学卒。2003年に「神国崩壊」で第10回創元推理短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • いたろう さん

    著者初読み。1930年代の魔都・上海。高級ナイトクラブ・ルビイで、「上海ピュアドール」と呼ばれる絶世の美女、妖恋華<ヨウレンカ>は、美しいだけでなく、驚異的な身体能力を持つ女傑。そして、もう一人のドール、「上海デスドール」は、まるで魔術のような方法で人を殺す謎の暗殺者。魔都を舞台にどんなディープな世界がと思ったら、少年マンガのような能天気なお色気シーン、超人的なアクションと軽い筆致で、何だかライトなテイストに。それでも、乱歩のような、ちょっとそれはムリがあるのでは?といった感じの密室殺人の謎は楽しいかも。

  • イ.イ さん

    初読みの作家さん。5編からなる連作集。舞台は魔都・上海。「上海デスドール」は誰も出入り出来ない部屋の中で人を殺したり、消えたりし、現場には悪魔の顔をした人形のカードを残す殺し屋。そしてそれを追う新聞記者の早瀬。ちょっと期待値が高かったからか、少し惜しい気も。雰囲気は割と好きなので他の作品も読んでみよう。

  • rosetta さん

    ★★☆☆☆まるで紙芝居。日米開戦前の上海。最高級クラブに働くダンサー兼歌姫のピュアドールと呼ばれる妖恋華。上海にはもう一人デスドールと呼ばれる謎の殺し屋がいた。冴えない新聞記者の早瀬はなぜか恋華に気に入られ様々なセレブと接し、起こった事件の謎を解く。トリックはバカミス、見立てとか論理に説得力なし。なぜ最高スターのピュアドールが早瀬を手元に置くのか、最後に告白されてもまるで何言ってるかわからん。

  • みやしん さん

    表紙に惹かれて読んではみたものの、反応に困る。気づいたら読み終わっていた。

  • 紫 さん

    時は戦前昭和、舞台は大陸の魔都上海。異国情趣溢れる……といったベタな設定で展開する、新聞記者と暗殺者の追いかけっこ。『神国崩壊』はおバカなトリックをおバカとは感じさせない濃ゆい筆致でしたのですが、こちらはずっと水で薄めた感じで、おバカなトリックはただただおバカ。謎の暗殺者の正体は作者も隠すつもりがないらしく、シリアスなお話として読んだらいいのかギャグマンガなのか、ほとんど探偵と犯人の馴れ合いを見るようであります。やりたかったことは分かるのですが、何でこうなったのかが分からないといった感じの一冊。星3つ。

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