ジャニス・p・ニムラ

人物・団体ページへ

少女たちの明治維新 ふたつの文化を生きた30年

ジャニス・p・ニムラ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784562053032
ISBN 10 : 4562053038
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
387p;20

内容詳細

山川捨松―後の陸軍卿大山巌夫人、「鹿鳴館の花」。津田うめ(梅子)―女子英学塾(現在の津田塾大学)を創立。永井繁(瓜生繁子)―女子高等師範学校および東京音楽学校(後の東京芸術大学音楽学部)教員。明治四年、三人の少女が岩倉使節団とともに太平洋を渡った。日本初の官費女子留学生として、実に十年間をアメリカで過ごす。女子としては誰も経験したことのない留学生活、帰国後の周囲との軋轢、西洋文化を知ってしまったがゆえの暗中模索、やがて成し遂げるそれぞれの仕事…ふたつの国で「異邦人」としてもがき、成長した女性たちそれぞれの濃密な三十年間を描く。

目次 : 第1部(一八七一年十一月九日/ 侍の娘/ 龍の年の戦/ “ほんのわずかのパン種”/ “実務を視察する者たちの遠征隊”)/ 第2部(“気になる客人たち”/ 家族を求めて/ アメリカ人として育つ/ ヴァッサー大学にて/ “祖国”への旅)/ 第3部(ふたつの結婚/ ひとりで生きていく/ アリス、東京に来る/ 前進と後退/ 女子英学塾/ 晩年)

【著者紹介】
ジャニス・P.ニムラ : ニューヨーク出身。イェール大学卒。東アジア研究(特に19世紀の日本史)でコロンビア大学大学院修士号を取得。書評家、在野の研究者として『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』『ロサンゼルス・タイムズ』『シカゴ・トリビューン』などに寄稿。日系アメリカ人の夫とともに3年間日本で暮らした経験がある

志村昌子 : 翻訳家。学習院大学文学部国文学科卒

藪本多恵子 : 翻訳家。神戸大学農学部農芸化学科卒。おもに医学翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 本の蟲 さん

    お雇い外国人の手記や日本印象記を読み進めているなか、次は明治の女子教育に携わったアリス・ベーコンの著作を読もうとして巡り合った本。日本初の官費女子留学生となった女性3人の、困難に満ちた生涯を描いた作品。この頃の留学生と言えばさぞ野心と志に燃えていたのだろうと予想したが、何の準備もない十やそこらの幼子全員が旧幕臣側の娘で、一発逆転と食い扶持の問題から家長に言われるがまま志願したという。幼い頃から10年も異国で学び生活し、ようやく帰った母国で使命を果たそうとするも、その価値観、考え方が「異邦人」である悲哀(続

  • りんふぁ さん

    津田梅子は有名だけど、他にも4人いたとは。捨松のことは知っていたけど、女性なのに何故捨松?っと疑問になってて。元は咲子だけど、渡米にあたって捨松に改名だったと納得。梅子は幼かった分、逆に一番思想が固くなっているように感じた。自立した女性を、と目標に掲げていたから、てっきり西洋化していく女性たちを喜んでいるのかと思ったら、ひらつからいてうのような学生が出てきたことに、我儘な新しい女性と嘆いていたとは。本当は、日本人の奥ゆかしさ、耐え忍びの強さ、に加えて、西洋の自立した考えのできる女性を目指していたのかな?

  • ゆずこまめ さん

    アメリカ留学によって当時の日本では望めないレベルの高い教育を受けられた一方で、日本社会に完全に溶け込めることはなかったし完全に受け入れられることもなかったのだろう。彼女たちは日本を出国したときにある意味では祖国を永遠に失ったとも言える。彼女たちの幸せのためによかったのか悪かったのかは一概に言えないけれども、日本のために頑張ってくれてありがとうと伝えたい。

  • kissssyyy さん

    明治維新の本ということと,作者が日本人じゃないってところに興味を惹かれて読みました. 欧米の文化を取り込むべく5人の少女が送られたものの,帰国後中々その機会が得られない少女たちの葛藤が描かれております. この葛藤(特に梅子の)が物語の中からひしひしと伝わってき,今現在,女性が先頭に立って指揮できるのも(未だに全てとはいえないですが)このお陰なんだなと感じます.

  • あさひ さん

    一緒に渡米しておきながら、後世に名を残す津田うめのような人もいれば、体を壊して帰国し、何者にもなれない人もいる。そして、津田や捨松らの帰国後の苦労も生半可ではない。世界を知ることと日本にそれを伝えること、日本と世界の両方になじむことの難しさ。 随行した男たちの中で、伊藤博文が少女達に優しかった、というエピソードが興味深い。伊藤博文について調べる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品