属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

内田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492212271
ISBN 10 : 4492212272
フォーマット
出版社
発行年月
2016年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
白井聡 ,  
追加情報
:
356p;19

内容詳細

「尊米攘夷」化する日本。自発的隷従の論理と心理を抉り出す!「コスパ化」「消費者化」「数値化」「幼稚化」「階級化」をキーワードに徹底討議!「永続敗戦」レジームで対米従属を強化する日本。いつ、主権を回復できるのか。どのようなかたちで、民主主義を実現できるのか。

目次 : 第1章 さらに属国化する日本の民主主義(加速する属国化/ 主権回復と否認という病 ほか)/ 第2章 帝国化する国民国家と霊性(グローバル化とローカル化の波/ 世界とリズムがずれている日本 ほか)/ 第3章 コスパ化する民主主義と消費社会(大衆の幼稚化とデモクラシーの危機/ 反米から親米への転換点 ほか)/ 第4章 進行する日本社会の幼稚化(幼稚化する老人たち/ 旦那芸を復活せよ ほか)/ 第5章 劣化する日本への処方箋(社会の土台は倫理である/ 身体性を回復せよ ほか)

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒業、東京都立大学大学院博士課程中退。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。凱風館館長、多田塾甲南合気会師範。著書に『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書、第6回小林秀雄賞受賞)、『日本辺境論』(新潮新書、新書大賞2010受賞)、などがある。第3回伊丹十三賞受賞

白井聡 : 1977年東京生まれ。政治学者、思想史家、京都精華大学人文学部専任講師。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。著書に『永続敗戦論』(太田出版、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tui さん

    アメリカの意向に沿った政策しか行うことが許されない日本という国の実情を前に、心穏やかではいられません。では何故こんな本を読むかというと、@教科書はもちろんテレビや新聞をはじめとしたメディアは面倒くさがって一切そのことを教えてくれないから。A恥ずかしい日本バンザイな勘違いをするのも、かといって現状を無根拠にディスるのも、どちらも御免被りたいから。この対談がなされたのはトランプ大統領が誕生する前ですが、ポピュリズムと排外主義の跋扈する将来像はこの二人にとって既定路線なので、トランプ後の世界も日本も学べますよ。

  • カープ坊や さん

    植民地の日本の首相アベは右翼なのに宗主国のアメリカ様に従順なのかよく分かる本。 アメリカ様の逆鱗に触れて抹殺された田中角栄以来 アメリカ様に従属することで植民地日本国内で権力を手に入れることができるなだな!   アメリカ様によるアベ首相への二つの評価が面白くもあり、納得できるものでした。 @「極右の歴史修正主義者」 A「アメリカのあらゆる指示を聞いてくれるイエスマンの政治家」

  • 呼戯人 さん

    本当はもっと昔から当たり前のようにして言われていなければならない現状認識をようやくはっきりと言えるようになってきた正直な題名にまず感心する。私が初めて日本が属国であるという認識を持てたのは、鶴見俊輔の本でだった。しかもそれはこっそりと囁くようにして発言されていたのだが、最近になってようやく人々の共通認識になってきたような感じがする。徹底した対米追従路線と戦前の国体へ回帰する願望が同居する矛盾に極右の人々は気づかないのだろうか。すべてはアメリカの政策立案者によって決められている。独立は可能なのだろうか。

  • hk さん

    「二十歳にしてリベラルでないものは情熱にかけ、四十歳にして保守でないものは思慮に欠ける」 これはチャーチルの箴言だ。さて本書の著者のかたわれである白井さんは1977年生まれの数えで39歳。四十路(よそじ)が目の前に迫っている。永続敗戦芸人としてポイントオブノーリターンを超えてしまった手前、おいそれと保守的な物言いは出来ないと思っているのだろう。だが大丈夫。オイラの界隈では誰一人として白井聡を知らない。「誰それ?阪神の4番だった人?」ってな感じだ。イデオロギーの呪縛で自縄自縛に陥るには若すぎると思うんだ。

  • 九曜紋 さん

    内田樹と白井聡という当代きっての知性派による対談は知的スリルに満ち、読んでいて興奮を隠せない。しかしマルクス主義者の内田氏、レーニン主義者の白井氏が反安倍・反米を主張することは当然としてもリベラリズムの敗退は既定の事実ではないのか?という違和感は残る。世界史的には冷戦終結による東側陣営の敗北、卑近な例では日本の民主党政権の頓挫等。保守反動の行き過ぎを戒めるために、また米国と結託したグローバリズムのこれ以上の跋扈を許さないためにバランサーとしてのリベラリズムへの期待はある。しかし現状は机上の空論ではないか?

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内田樹

1950年生まれ。思想家、武道家、神戸女学院大学名誉教授、凱風館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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