本質を見通す100の講義

森博嗣

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784479392781
ISBN 10 : 4479392785
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
235p;19

内容詳細

遠回りすることで、初めて辿りつける面白さがある。人気ミステリィ作家による「考えて生きる」ための静かで鋭い視点。

目次 : 1限目 本質を問いかける「社会構造」編(ロケットを作ってから載せるものを募集する、メディアの歪み。―言葉は悪いが、詐欺と同じシステムだと思う。/ 格差が問題になっているが、資本が目指すものは格差なのでは?―人々が夢見ているのは、客観的に全体を眺めれば、「格差社会」なのである。 ほか)/ 2限目 精確な事実を導き出す「情報」論(学問が教えてくれるのは、生きる方法ではなく、生きる価値だ。―生きていくことが大事だというが、それは何故なのか?/ 本が嫌いだったけれど、すべてを本から学んだ。―この頃はネットが本に代わろうとしている。しかし、本のように一冊に纏められているわけではないので、「世界」を感じることが難しい。 ほか)/ 3限目 人間の真意を読み解く「言葉」論(自動詞で非難する奥床しい日本人。―つまり、人格者は相手を罵倒したりしないのだ。/ 「私これが好きなんだけど、貴方は?」という物言い。―相手がどう思っているのかを尋ねているのではなく、相手の気遣いの具合を測っているのだ。 ほか)/ 4限目 働く“源流”を探す「創作」論(はっきり言って、作家の仕事の三十倍は、大学で働いた。―世間知らずであるためには、なにかに没頭し、一心不乱に打ち込まなければならないだろう。/ やるべきことをできない、という人間に誰がしたのか?―スタートの音は、走るべき人間にしか聞こえない。 ほか)/ 5限目 自分を自由にする「生の姿勢」論(「近づく」だけでは、「辿り着けない」場合がある。―楽しいことをしようと思ったとき、目の前にある楽しさから選択していたのでは、大きな楽しさは手に入らない。/ ベターを選ぶだけの人生には、ベストがない。―今日は少しだけ損をしても、少しだけ我慢をしても、明日にはもっと望む状況があるのではないか。 ほか)

【著者紹介】
森博嗣 : 1957年12月7日愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年、『すべてがFになる』(講談社ノベルス)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ゼロ さん

    100の講義シリーズの第4弾。シリーズでお馴染みの100の講義を2ページで語っていくエッセイです。タイトルが本質を見通すとなっていますが、結論は世の中にいる人間は、一人として同じではない。自分と違う人間が沢山いるよってこと。つい著者の本を読んでいると、完璧な超人を思い浮かべてしまうが、蓋を開けてみればおっちょこちょいと言う。世の中もそうで、結果や成果は良いことばかりで、実は裏で大きな失敗をしている。それを独特の視点でズバッと語られるのは面白い。特に人々の夢とは「格差社会」、ドラマ化の印税や影響は面白かった

  • kana さん

    つくづく感服いたしますのは100個の面白いお話をたんたんと書き続けるそのライティング基礎体力の高さとネタの引き出しの多さ、思索の深さについてです。2年先まで何を書くか決めているという、緻密に計画したことに対して努力できる著者の才能が羨ましい。水溜りを例に収束計算が安定するまでの理論を説明し、そこから《今日は少しだけ損をしても、少しだけ我慢しても、明日にはもっと望む状況があるのではないか》と、人生の教訓へと飛躍する理系的論理的思考が随所で発揮されてるところが文系の私には大変面白く沢山の気付きがあります。

  • emi さん

    100の講義シリーズ四作目。どうも自分は森先生のエッセイを読むと深く安心するという事をこの度自覚した。面白いな、なるほどな、鋭いな、笑っちゃうな、斬新だな、など色々感じるけれど、最終的に読んで良かったなと必ず思う。世相も何気無く感じるシリーズだけど、一番思うのが、「他者に何かを期待し求める人が増えたが、自分に何かを期待し求める人は増えていない」ということかな。あとそこにいちいち○か×かを加えるようになったこと。あれは何で?今回好きだと思ったのは、No63「何を作るかは考えるのに、どう作るかは後回しになる」

  • wildchild@月と猫 さん

    森博嗣教授の講義シリーズ2冊目。一つのテーマにつき見開き2ページなので、非常に読み易い。同じ事柄でも、人間一人一人受け止め方も違えば、意見や反応も異なるという当たり前の事実を再認識。森博嗣の目に世界はどう映り、彼の頭の中でどのように論理は展開していくのか、なるほどと思ったり笑わせられたりで面白かった。いつも思うのだが、森博嗣の奥様は大物だなあ〜。

  • はまだ さん

    みんなに元気をあげられたらと思ってここに来させていただいたのですが、逆に、子供達から元気をもらってしまいました、と思ったことが一度もありません。こんばんは、いかがお過ごしですか。森さんと言えば「すべてがFになる」「笑わない数学者」「黒猫の三角」といったミステリが懐かしく思い出されます。そんな森さんのエッセイは、ハード理系とでもいいましょうか、「みんなが反対しているのにどうして?」の答えは、「みんなじゃないから」であるということをとても簡単に(論理的な手つきで)説明してくれます。とても素敵だ。好きだ。⭐︎4

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

森博嗣

工学博士。1996年、『すべてがFになる』(講談社文庫)で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品