変異する資本主義

中野剛志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478114803
ISBN 10 : 4478114803
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
追加情報
:
332p;20

内容詳細

わずか5年で、世界は完全に変わった。衰退するアメリカ、軍事大国化した中国、すでに始まった戦争、そしてパンデミック。世界のパワーバランスが音を立てて崩れ、「資本主義」もその姿を大きく変え始めた。経済学、政治学、地政学、国際関係論などを駆使し、凶暴化する世界の「深層」を解き明かす。

目次 : 第1章 静かなる革命/ 第2章 「長期停滞」論争/ 第3章 自滅する「資本主義」/ 第4章 21世紀の富国強兵/ 第5章 覇権戦争/ 第6章 ハイブリッド軍国主義/ 最終章 来るべき世界

【著者紹介】
中野剛志 : 1971年神奈川県生まれ。評論家。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得。2003年、論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に山本七平賞奨励賞を受賞した『日本思想史新論』(ちくま新書)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 壱萬弐仟縁 さん

    市立図書館。教科書風な登場人物の写真と脚注があるため、初心者でも抵抗なく読める。ガルブレイスは、バイデンの計画が財政赤字、国家債務に一切言及していないと指摘(028頁)。日本が財政支出を拡大すべき理由は、インフレ率が極めて低いかマイナスだから。かつ、支出拡大すべき貧困対策、防災インフラ、パンデミック対策、技術振興、教育等々存在(088頁)。イノベーティブな投資のため生産資源を戦略配分し、目標に向けて動員するために組織をまとめ、学習蓄積を可能にすべく資金持続供給=イノベーティブな企業(110頁)。

  • 健 さん

    まさに警世の書だ!本書では「我々が生きている世界の残酷な現実」を経済、政治の両面から描き出し、アメリカのバイデン政権がどのように対応しようとしているのか、中国は何を目指しているのか等々を描き出していて寒気を覚える。その一方で、日本政府の無為無策が際立っていく流れだ。特に世界がまだ新自由主義にどっぷりと浸かっていると思っていたところ、バイデン政権が新自由主義を放棄したという指摘は驚くべき点だった。自分は新自由主義に批判的だけど、アメリカが抜けると日本が取り残されるリスクが益々大きくなる気がする。恐ろしい。

  • belalugosi6997 さん

    「変異」、細菌的単語を使っているが、大転換や修正でも無問題だ。長期停滞は主流派経済学のセーの法則(供給力増強、構造改革)や貸付資金説の金融政策の誤った政策の結果である。著書の主人公と言って過言でない天才J・サリバン、新自由主義から財政出動への「変異」大転換を提唱する。しかし、米帝がなぜ変異を遂げたかは天才一人では無理で、天才が気が付いたのも外敵、皮肉にも戦争やパンデミックや覇権争いのおかげ。それでも日本では周回遅れの緊縮財政、いつ気が付くのか?中国のエコノミック・ステイトクラフトには恐れ入った。ベスト著書

  • マープル さん

    新自由主義経済が終わりを告げ、新たなる局面に世界は突入している。それはなにか? 著者は、シュンペーターに倣って資本主義からの「社会主義」化と呼ぶ(それが資本主義の「変異」)。実際、アメリカのバイデン政権は大きな政府に大胆に舵を切り、「静かなる革命」を成し遂げようとしつつある。地政学的には、中国の台頭によって、また現在進行形のトピックとしては「コロナ」によって、各国は財政出動を拡大し、政府が経済に多大な影響を及ぼす社会が到来しようとしている。そこに立ち現れてくるのは、一種の計画経済のごときものである。

  • ぱぴ さん

    筆者にしては大きめの文字で、資本主義の動向、とりわけリーマンショック以降の構造変化、アメリカの弱体化、中国の台頭とそれを可能にしている国家戦略、グローバル化の敗北とナショナリズムの復権、新自由主義の理論を根底から揺るがす「非対称性」という概念に至るまで、バイデン政権の大規模財政出動から始まった考察がどんどん深掘りされていき夢中になった。官僚として日々の職務に取り組みながら、パラダイムシフトを迎えつつある世界の現状を洗練された多面的分析と洞察でタイムリーに世に問いかける筆者の能力に、もはや恍惚としてしまう。

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中野剛志

評論家。1971年、神奈川県生まれ。元・京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治経済思想。1996年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。2001年に同大学院より優等修士号、2005年に博士号を取得

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