ザカリー・カラベル

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経済指標のウソ 世界を動かす数字のデタラメな真実

ザカリー・カラベル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478028353
ISBN 10 : 4478028354
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
400p;19

内容詳細

ときに政治家のクビを飛ばすほど重視されるGDPや失業率などの「経済指標」はもはや実態を反映していない―。2008年の国連による国民経済計算の改定のため、これまでGDPでは「費用」とみなされてきた「研究開発費」が「投資」として計上されるようになった。その結果、アメリカのGDPは約4000億ドル、日本のGDPは約16兆円、一気に上乗せされることになった―。今や世界を動かす「経済指標」の歴史、理論、実態に迫る!

目次 : はじめに 半世紀以上前の経済指標に価値はあるのか/ 第1章 すべての統計には意図がある―国勢調査/ 第2章 「失業者を数える」という無理難題―失業率/ 第3章 家事労働に経済的価値はないのか―GDP/ 第4章 「所得」で世界の序列が決まる―国民経済計算/ 第5章 景況感は数値化できるのか―消費者信頼感指数/ 第6章 「物価の測り方」が政争の火種になる―インフレ率/ 第7章 経済指標が無条件に崇拝される/ 第8章 アメリカの対中貿易赤字はもとから存在しなかった―貿易収支/ 第9章 「幸福」は数値化できるのか―国民総幸福量/ 第10章 我々は経済指標とどう付き合うべきか

【著者紹介】
ザカリー・カラベル : アメリカの経済・投資情報会社リバー・トゥワイス・リサーチ代表。作家、投資家、コメンテーター。コロンビア大学、オックスフォード大学を経て、1996年にハーバード大学でPh.D.を取得。現代史や経済関係など11の著書がある

北川知子 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    経済指標の歴史について主に述べられています。私は現在のような日本経済下での経済成長についてはさほど関心がなく、それよりも別の指標をメルクマールにした方がいいのではないかと感じています。この本ではどちらかというとトリビア的な知識が面白い感じがしました。今後はどのような指標が中心となっていくのでしょうか?少し議論をしていった方がいいと思われます。

  • えちぜんや よーた さん

    マクロ経済学と経済史に通暁していないとついていけない内容。かくいう自分も序論と結論以外はほとんどすっ飛ばし。中身のボリュームの割には早く読み終えたwただ失業率の章と結論部分を読む限り、各種経済指標はその作った当時の社会的背景や政治思想などが絡んでいるから、今でも通じるかどうかは甚だ怪しいとのこと。今どきググったら官公庁や株式を上場している大企業が公表している一次情報がヒットする。その数字をもとに自分の人生の目的を達するための「 合成指標」を作れだそうです。「言うは易いが行うは難し」でそんなことは至難の技。

  • 1.3manen さん

    2014年初出。重要箇所はゴシ太。 私たちは経済指標にも歴史があり、考案された理由があることや、長所もあれば限界もあることを忘れがちだ(9頁、ゴシ太)。統計学(statistics)という言葉は、18Cまであまり使われなかった。ドイツ人のG・アッヘンヴァルがラテン語とイタリア語を組み合わせ、状態(state)を示すデータをstatistikと表現したのが始まり。統計学を発展させたのは、P=シモン・ラプラス(30頁)。

  • サトシ@朝練ファイト さん

    「公式統計は政治目的ででっちあげられている」はい、その通りです。270ページ以降はブータンの国民総幸福量(GNH)が取り上げられています。でも、なぜサルコジがGNHに魅せられたのかなあ?

  • izw さん

    主要な経済指標が誕生してからの歴史と定義・適用・運用の困難さを述べている。失業率、GDP、国民経済計算、消費者信頼感指数、インフレ率、貿易収支、国民総幸福量などが取り上げられている。いずれも20世紀以後に考案されたものだが、そもそも定義に苦労しているのに加えて、定義されてから時間が経過して実情に合わなくなっているものが多い。国レベルで一つの指標で表すことの限界を踏まえ、今後の在り方を考察している。日本語の表題は否定的な表現だが、原題はそんなことはなく、本文もポジティブなスタンスで記述されている。

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ザカリー・カラベル

アメリカの経済・投資情報会社リバー・トゥワイス・リサーチ代表。作家、投資家、コメンテーター。コロンビア大学、オックスフォード大学を経て、1996年にハーバード大学でPh.D.を取得。現代史や経済関係など11の著書がある

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