それでも、陽は昇る

真山仁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396636043
ISBN 10 : 4396636040
フォーマット
出版社
発行年月
2021年02月
日本
追加情報
:
223p;20

内容詳細

阪神・淡路大震災で被災し、妻子を亡くした小野寺徹平。東日本大震災で被災した東北の小学校に応援教師として赴任し、二年を過ごした小野寺は、神戸へ戻り、教え子の相原さつきが代表を務めるNPO法人の活動に奮闘していた。震災で起きたことを語り継ぐ活動を通じ、被災地復興の主役はその土地でこれからの人生を歩む若い世代であるとの思いを強くする。その一方で、住宅、五輪、ボランティア、産業誘致など「復興」の掛け声の下で生じる新たな課題。俺は何をするべきか―小野寺がたどり着いた、ひとつの結論とは。震災三部作、完結!

【著者紹介】
真山仁 : 1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な舞台裏を描いた『ハゲタカ』でデビュー。ドラマや映画に映像化された「ハゲタカ」シリーズをはじめ、話題作を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    真山 仁は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。震災三部作完結編コンプリートです。10年経ってもまだ復興半ば、ノンフイクションの様でもどかしい小説でした。これが実態に近いんでしょうね。 東日本大震災が完全復興する前に、気候変動等により新たな災いが発生するかも知れません。 https://www.shodensha.co.jp/mayama/

  • みかん🍊 さん

    震災三部作完結編、あの日を忘れない、復興という言葉が3.11にしきりに報道された、しかし被災者の中には忘れたい、思い出したくない人もいる、道路や建物を新しく作って復興が終わった訳ではない、被災地、被災者と言う言葉に違和感を感じる人もいる、自然災害の多い日本は地震、台風、大雨様々な被害があり、被害者が多かった土地だけが被災地ではない、復興に絡んだ様々な問題を描きながら、これからに生かす事、伝承をしなくてはいけない事を考えていかなければならない、東南海地震の可能性がある地に住むので決して他人事ではない。

  • モルク さん

    震災三部作の完結編。阪神淡路大震災の後その経験を生かして応援教師として出向した小野寺が神戸に戻った2013年からを描く。「誰のための復興なのか」建物が新しくなり整備されたように見える被災地。しかし被災者の心は癒えてはいない。心に沿った支援復興でなければそれは形だけのもの。「復興五輪」という見せかけの言葉も腹立たしい。復興の人材資材が五輪に回され招致のための合言葉になってしまった。昨今災害は多い。その地に合った支援が必要だ。被災者ファーストの復興でなければならない。

  • Ikutan さん

    東日本大震災の被災地の小学校に応援教師として出向いた小野寺先生を主人公にした震災三部作。完結編。阪神淡路大震災で妻と子を失い、茫然自失だった先生は、出向先の小学校でたくさんの出会いを経験し再生した。が阪神の体験を整理できていないことに気づき、神戸に立ち帰ってリスタートを始める。年月が経ったことで新たな問題も浮上。借り上げ復興住宅からの追い出し訴訟や予備知識のない傾聴ボランティアのリスク、今なお存在するPTSDなど様々な問題が提起されていて考えること多し。防災基準に対する結果責任という言葉も重く心に残った。

  • itica さん

    本当の意味での復興とは何なのだろう。新しい住居での暮らしはそれなりに快適でも、かつての生活が戻った訳ではない。積み上げてきたものが一瞬で「無」になった後、元に戻ることは決してないのだ。それがどれだけ被災者の心の傷になっているのか、教えられて初めて思い至った。「復興なんて、やればやるほど正解が分からなくなるもんや」小野寺の言葉は復興に携わってきた人の真実の声なのだろう。阪神淡路大震災から26年、東日本大震災から10年がたった。それを後世に活かすにはどうしたら良いのか。まだまだ宿題は残されたままだ。

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真山仁

1962年、大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒。新聞記者、フリーライターを経て、2004年、企業買収の壮絶な裏側を描いた『ハゲタカ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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