落陽 祥伝社文庫

朝井まかて

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784396345150
ISBN 10 : 4396345151
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
追加情報
:
374p;16

内容詳細

明治天皇崩御―直後、渋沢栄一ら東京の政財界人は御霊を祀る神宮造営を計画、その動きは巨大なうねりになっていく。一方、帝国大学農科大学の本郷高徳らは、「風土の適さぬ東京に神宮林にふさわしい森を造るのは不可能」と反論、大激論に。東都タイムスの記者瀬尾亮一は、対立を追う同僚に助力するうち、取材にのめり込んでいく…。天皇と日本人の絆に迫る著者入魂作!

【著者紹介】
朝井まかて : 1959年、大阪生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年、『実さえ花さえ』(のち『花競べ』に改題)で小説現代長編新人賞奨励賞を受賞してデビュー。その後、14年に『恋歌』で直木賞、『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、16年に『眩』で中山義秀文学賞、17年に『福袋』で舟橋聖一文学賞、18年には『雲上雲下』で中央公論文芸賞、『悪玉伝』で司馬遼太郎賞を受賞。いま最も注目を集める作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • のり さん

    明治天皇崩御。激動の中、近代国家の礎を築き、天上人の天皇と庶民の心の距離が現代と通じる感がある。初めて京から東京へ移った天皇。相当な気苦労や心痛もあっただろう。京への想いを抑え、立場を全うし御陵だけは京と願ったのは清々しさを感じます。東京としても御霊を祀る神宮造営計画を打ち出すが…多種多様な角度からの事業と集材。100〜150年計画とは驚き。後世に託した想い…この時代に生きた方々に今現在の明治神宮を見せてあげたい。

  • となりのトウシロウ さん

    以前、NHKで明治神宮の特集があり、一切人為の植伐を入れない自然の更新のみで150年後の完成をイメージして作られた人工林であることに驚いた。その明治神宮がなぜ造られたのかを三流新聞社の記者瀬尾亮一が探るというお話。それは明治という維新後の近代化を目指し、1000年もの間京にあった都を移し、有史上稀に見る激動の時代を紐解くことであり、そんな時代の国を統べる明治天皇は何を考えどう生きたかを巡る話であった。幕間の天皇の言葉に込められた気持ちがわかるこそ、よくぞ天皇として全うして下さったという万謝の念が堪えない。

  • 五右衛門 さん

    読了。久しぶりの作家さんでした。以前より読みたかったのですが長らく積本になっていました。こんなことならもっと早く読めばよかった。が今の率直な感想です。昭和生まれの私ですが昭和天皇の崩御、平成への改元、そして令和へと経験しました。本作は明治帝を偲んで造営する神宮の森についてで何故かしら心が震えました。当時の人民から天皇への想い、そして天皇も人民のことを第一義に想って下されていたその心が伝わってきたような気がします。主人公と同じですが今後激動を生き抜かれた明治帝についてもう少し勉強したいです。

  • クプクプ さん

    朝井まかてさんの本を読むのは「先生のお庭番」に続いて2冊目。私は植物に興味があって、明治神宮の植栽の歴史が知りたくて手に取りました。代々木が候補になったとき、当時は杉などの針葉樹を植えるには乾燥していて不向きだと考えられていましたが、カシやシイなどの常緑広葉樹を植えることで計画は実行されました。私は明治神宮は通勤で毎朝、山手線から眺めていますが、大正元年当時の代々木や渋谷を想像し、新聞記者の仕事もわかり、勉強になった読書でした。

  • neimu さん

    「明治神宮 不思議の森〜100年の大実験〜」というNHKスペシャルがすぐに思い出された。明治神宮には2度しか参詣したことはない。1度目は四半世紀ほど前、オリンピック村に宿泊して朝の散歩をすると脇道を抜けてすぐに神宮にでてびっくりしたこと。その時の静けさと対照的に、2度目は初詣か何かで訳の分からないほどの混雑にまみれて出向いた時。いずれにせよその時、明治天皇を祭っているということが明確に意識されていたわけではなかった。この本を読んで改めて明治から大正、日本史や文学史で見る人々の生きた時代に思いをはせた。

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朝井まかて

1959年大阪生まれ。甲南女子大学文学部卒業。2008年『実さえ花さえ』(のちに『花競べ』に改題)で小説現代長編新人賞奨励賞を受賞し作家デビュー。14年『恋歌』で直木賞、『阿蘭陀西鶴』で織田作之助賞、16年『眩(くらら)』で中山義秀文学賞、17年『福袋』で舟橋聖一文学賞、18年『雲上雲下』で中央公論

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