虹色のチョーク 働く幸せを実現した町工場の奇跡

小松成美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344979048
ISBN 10 : 4344979044
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
221p;19

内容詳細

社員の7割が知的障がい者のチョーク工場が、“日本でいちばん大切にしたい会社”と呼ばれるその理由とは―。家族の宿命と経営者の苦悩、同僚の戸惑いと喜びを描いた感動のノンフィクション。58年もの間、障がい者雇用を続けながら、業界トップシェアを成し遂げた日本理化学工業。

目次 : 第1章 日本でいちばん大切にしたい会社と呼ばれて(思いがけぬ脚光と変わらない日常/ チョーク製造ラインで働く知的障がい者たち ほか)/ 第2章 障がい者を持つ家族の思い(仕事を持って生きる本田真士さんと母の物語/ 仕事を通して芽生えた責任と使命 ほか)/ 第3章 働く幸せの実現に向けて―会社が乗り越えてきた苦難(4代にわたる日本理化学工業の歴史/ 4代目社長・大山隆久の挑戦 ほか)/ 第4章 チョーク屋に生まれて―経営者としての天命(相模原殺傷事件の衝撃/ 二人の少女との出会い ほか)/ 第5章 障がい者とその家族が生きる道(障がい者雇用第一期生の林緋紗子さん/ 林家の物語 ほか)

【著者紹介】
小松成美 : 1962年横浜市生まれ。広告代理店勤務などを経て1989年より執筆を開始。主題は多岐にわたり、人物ルポルタージュ、スポーツノンフィクション、インタビューなどの作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ナイスネイチャ さん

    図書館本。業界的には先細りのチョーク製造業。知的障害者が7割占める業界シェア5割の日本理化学工業で働く社員、家族、社長などのルポルタージュ。集中力の持続と検査能力の高さに気づき健常者より高い品質の商品を作り出す企業。そこに行き着くまでの苦労はこの本では語り尽くせないだろうけど、 その一端が垣間見えました。放送された映像も見てみたいです。

  • へくとぱすかる さん

    「この子らを世の光に」の意味の大きさが、初めて腑に落ちてわかったと思う。「障がいがあることによってその義務を果たせないのであれば、果たせる環境や仕組みを作ればいい」と、それが福祉施設ではなく、会社の経営者の言葉であることに感銘を受ける。「働く幸せ」を共感でき、むしろ仕事を教わるのは、3割にみたない「健常者」の社員の方。障がいのある社員が、本当の意味で、会社になくてはならない存在。会社をここまでにする苦労もあっただろうが、ここをモデルにする企業が多数生まれてほしいと思う。あのチョークはここで生まれたのか!

  • いつでも母さん さん

    恥ずかしながら、読友さんのレビューを読むまでこの会社の事も山本会長の事も知りませんでした。ダストレスチョーク、キットパス素晴らしい製品ですね。それを製作している社員の7割りが知的障がい者だとは・・日本にもこんな素晴らしい会社があるんだと思うとちょっと誇らしい。健常者との共存、雇う側の苦悩・・ちょっと胸が熱くなる。全ての障がい者がここに就職できる訳じゃない。けれど、58年も雇用し続けてきたんだ。そして業界トップシェアを成し遂げたんだ。他の会社にも一考願いたいものだ。その時日本は明るい国になっているだろう。

  • しいたけ さん

    働く喜び。誰かのささやかなともしびになっているという誇り。人生においてこの感情は、何物にも代え難い宝石なのだろう。チョーク業界の50%のシェアを占める「日本理化学工業」は、従業員の7割が知的障がい者だという。障がいのある者もない者も、この会社で働くことが楽しくて早い時間に出勤し、休みの日にも会って遊ぶほどだそう。0.1ミリ単位の品質基準のチョークを作るために、それぞれの従業員が「この人なくして成り立たない」という存在になっている。熱い感動を書ききれないので、是非読んで欲しい。会社は従業員のためにある。

  • miww さん

    「日本でいちばん大切にしたい会社」として知られるようになった日本理化学工業。先日テレビに映し出されていた従業員の生き生きした姿とその取り組みに感銘を受けた。従業員の7割が知的障がい者でその人たちが製造ラインのほぼ100パーセントを占める。健常者以上の集中力を始めとする彼らの能力を見極め適所に配置する職場の環境作りに頭が下がる。4つの人間の究極の幸せ。「人に愛されること、褒められること、役に立つこと、必要とされること」に納得。働くことによって得られる幸せを彼らにも、とその場を提供する会社の理念が素晴らしい。

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人物・団体紹介

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小松成美

神奈川県横浜市生まれ。広告代理店、放送局勤務などを経たのち、本格的な執筆活動を開始する。数多くの人物ルポルタージュ、スポーツノンフィクション、インタビュー、エッセイ・コラムを執筆。近年は真実を基にした小説を発表し、注目を集めている。ドラマ化された小説『M愛すべき人がいて』は、累計30万部のベストセラ

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