批評について 芸術批評の哲学

ノエル・キャロル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784326851935
ISBN 10 : 4326851937
フォーマット
出版社
発行年月
2017年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
森功次 ,  
追加情報
:
296p;20

内容詳細

批評とは、理由にもとづいた価値づけ(reasoned evaluation)である!恣意的な深読みはなぜ悪いのか。作者の意図は批評にどう関わるのか。客観的な批評を行うにはどのような作業が必要なのか。分析美学の泰斗であり映像批評家としても活訳する著者が送る、最先端の批評の哲学。

目次 : 第1章 価値づけとしての批評(導入/ 価値づけからの撤退 ほか)/ 第2章 批評の対象(導入/ 成功価値vs受容価値 ほか)/ 第3章 批評の諸部分(ひとつを除く)―批評はいかなる作業によって成り立っているのか(導入/ 記述 ほか)/ 第4章 価値づけ―問題と展望(導入/ でもそれって主観的なものですよね ほか)

【著者紹介】
ノエル・キャロル : ニューヨーク市立大学大学院センター、哲学プログラム卓越教授。元アメリカ美学会会長

森功次 : 1981年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学(2015年博士号(文学)取得)。東京大学教務補佐員/山形大学学術研究員。慶應義塾大学、桜美林大学、文星芸術大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • しゅん さん

    批評をひたすらに定義する一冊。主張は明確で、帯にもあるとおり「理由に基づいた価値付け」が批評であり、その主張を、想定反論に対する再反論という形で論理立てていく。曖昧なものに枠組みを与える仕事には刺激を受けるが、違和感は拭えない。まず、具体的な価値付けの例が極めて歴史依存的であること。さらに、この本は「良い批評は何か」を語っていない、しかもこの本が規定する批評がとても退屈であること。モーツァルトやシェイクスピアやミケランジェロを現代において傑作として名指すこと自体が、批評精神の欠如の現われに思えて仕方ない。

  • die_Stimme さん

    1周目終わり。読書会までにあと2回ぐらい読んでおきたい。著者の主張は明確で、「批評とは、理由にもとづいた価値付けである」ということ。これがどういうことか、想定される反論はどのようなものでその反論がどういう点で満足したものではないのか、ということが一つ一つ論理を積み重ねて一冊まるごと費やされている本と言っていいと思う。目からウロコのようなアイデアを求める人には冗長すぎると感じるだろう。私は面白く読んだけど、想定反論を潰していくところは、それで潰せてる??と疑問に思うところは多々あった。

  • 引用 さん

    たいへん明晰で分かりやすい、最終的に文化批評のあり方を論じることでそれまでの議論の限界を提示する巧妙さよ、、でもかなり保守的なので批判できるところも多い

  • たろーたん さん

    批評を体系的に説明してくれた良書。著者曰く、批評の本質は「価値づけ」である。「良い/悪い」を欠いた批評はありえない。批評を構成する他の要素である記述、分類、文脈づけ、解明、解釈は全て、この価値づけを支えるためのものなのである。つまり、価値づけが一番、その後にこれらをするのだ。批評は自分が提出する価値づけを観客にも理解できるものに仕上げ、観客自身にその作品の価値を発見させようと導くものなのである。故に、記述だけ分類だけで終わっているものは批評に非ず。これはしっかりと覚えておかなくてはならない。(続)

  • gtndntnd さん

    芸術批評という営みについての哲学的考察。批評を理由に基づく価値づけとし、批評家が作品を価値づけることの意味、妥当性や、批評にあたり制作者の意図を考慮してよいか、批評は客観的であるかといった問題について論じている。その主張は論理的で明晰。著者の批評家への期待がうかがわれる。また訳が柔らかく、わかりやすい。原著も一般向けということで易しめに書かれているのだろうか。

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ノエル・キャロル

アメリカ合衆国の哲学者・美学者。1947年生まれ。ニューヨーク市立大学大学院卓越教授。元アメリカ美学会会長

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