女の子の謎を解く

三宅香帆

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784305709509
ISBN 10 : 4305709503
フォーマット
出版社
発行年月
2021年11月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

話題の書評家が読み解くヒロイン。

目次 : 第1部 女性キャラクターの謎を解く―ヒロイン論(ヒロイン像も時代とともに変わっているの?―ヒロイン像の変遷/ 人のケアにまわるキャラって、主人公になっているの?―ケアするヒロイン/ なんで姉妹キャラクターは姉が落ち着いてて妹が元気なことが多いの?―姉妹ヒロインの比喩 ほか)/ 第2部 少女漫画の謎を解く―作品論(なぜジブリには女の子が主人公の物語が多いの?―『トーマの心臓』論/ なぜ少女漫画でしばしば男女逆転の物語が登場するの?―『大奥』論/ なぜ「平成の少女漫画」のヒーローは弱いの?―平成少女漫画論)/ 第3部 女性の物語の謎を解く―テーマ論(なぜ2010年代になって大人数のアイドルが流行ったの?―2010年代アイドル論/ なぜ「娘の結婚」はホームドラマの題材になるの?―長女の結婚と日本の家庭/ 最近よく見る女性ふたりの主人公が活躍する物語って、何?―シスターフッドの変遷 ほか)

【著者紹介】
三宅香帆 : 1994年生まれ。高知県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程修了。大学院時代の専門は萬葉集。大学院在学中に書籍執筆を開始。現在は東京で会社員の傍ら、作家・書評家として活動中。著書の他、ウェブメディアなどへの出演・連載多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ミライ さん

    小説や漫画、ドラマ、映画(+アイドル)で描かれる女性について語られた一冊。女性キャラクターのヒロイン像、少女漫画の作品論、アイドルなどの女性のテーマ論の、全三部で構成される。映画やドラマ、マンガのストーリーが社会情勢に沿って変化していく模様が語られていて面白い。ジブリ女性キャラや「大奥」などの若干昔のものから、宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」とか、乃木坂46、櫻坂46など最新の小説・アイドルも題材になっているので、世代問わず楽しめると思う。

  • akihiko810/アカウント移行中 さん

    漫画や小説、映画における、時代とともに変わっていく「ヒロイン」像を追いかけた評論。印象度B+  フィクションの中の「女の子像」を読み解いていく本。「つづ井さん」「凪のお暇」からみる現代シスターフッド像(社会規範にあらがい戦うための連携)は的を得ていて、たぶんこれからのフィクションコンテンツを見る(あるいは作る)うえで重要な社会的ファクターになっていくことは間違いないだろう。あと、本作で再確認してのは、萩尾望都とよしながふみの天才さ。「トーマの心臓」「大奥」がいかに素晴らしく最先端の作品であるかわかった

  • livre_film2020 さん

    勧められて読んだ。2日でスルッと読んでしまうくらい面白かった!本書で批評されている本の中で読んだことがないものもあり、ぜひ読んでみたくなった。批評を読みながら、普段自分が言語化できていないモヤモヤを言語化してくれる快感を感じた。「変わってる」と言われる私も、社会的イデオロギーに反抗するヒロインと同じ特質を持っているただの女ということが分かった。装丁的に女性受けしそうだが、男性にもぜひ読んでほしい。著者自身、男女で分けるのは古いかもしれないと断っているが、それでも語られる量を増やすためには必要だったと思う。

  • 原玉幸子 さん

    著者が例に挙げた本や漫画や映画は全くと言っていい程知りませんでしたが、「AKBを初め大勢の女の子が歌って踊るアイドルグループが何なのか」を社会学的に読み解くのには興味があるので、つい。実は、ビジュアル言語を押し出す体裁は余り好きではないのですが、中味は上野千鶴子の一連の著述や江藤淳『成熟と喪失』他、社会学的考察も結構網羅していて、なかなか侮れない本でした。でも、ふむふむと感心するのではなく、著者のエッセイっぽい?論説の、例えばAKBやシスターフッド等には反論したくなります。(◎2023年・秋)

  • shikada さん

    映画やドラマ、漫画に登場するヒロインに着目する一冊。この時代のこのヒロインはなぜこういう言動なのか?を深堀りしていくと、時代ごとの世相やジェンダー観が見て取れるのは面白い。本筋とは違う部分だけど、新自由主義とかケアの倫理といった(見聞きはしていたけど良く知らなかった)概念を平易にわかりやすく説明してくれていたのが良かった。脚注の作品紹介で、作品への偏愛がダダ漏れなのも好感が持てる。それにしても三宅さん、仕事をしながらどうやってこんなに膨大な作品を摂取してるんだろう…。ハーマイオニーなの?

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

三宅香帆

1994年生まれ。高知県出身。大学院在学中に書籍執筆を開始し、作家・書評家として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品