ヌシ 神か妖怪か

伊藤龍平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784305709431
ISBN 10 : 4305709430
フォーマット
出版社
発行年月
2021年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p;19

内容詳細

蛇から亀、魚、龍、河童、蜘蛛まで。人知では測れない強大な霊力を持つ巨大生物ヌシ(主)。人とヌシとのつきあい、ヌシの種類、ヌシの行動、ヌシの社会、文学のなかのヌシ、現代のヌシなど、多角的視点からヌシに迫るとともに、ヌシ伝承に息づく日本人と自然との共生を読み解く。

目次 : 第1章 英雄とヌシ/ 第2章 神・妖怪とヌシ/ 第3章 ヌシとのつきあい方/ 第4章 ヌシの種類/ 第5章 ヌシの行動学/ 第6章 ヌシの社会/ 第7章 ヌシVSヌシ/ 第8章 ヌシが人になる/ 第9章 人がヌシになる/ 第10章 文学のなかのヌシ/ 第11章 現代のヌシ

【著者紹介】
伊藤龍平 : 1972年、北海道生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。台湾・南台科技大学助理教授を経て、國學院大学准教授。専攻は伝承文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • パトラッシュ さん

    子供の頃に帰省してふざけていると「悪さをする子は裏山のヌシ様に食べられるぞ」と祖母に脅されて本気で泣いてしまった。しかし、そもそもヌシとは何なのか調べたり解説した本はなく、水木漫画に登場する妖怪とも違う異質な怪物かと思っていたところへ本書と出会った。ヌシの伝説は全国各地にあり、淀んだ水に棲むなどの共通項があったり独自の行動をとるなど土地神話の象徴であるのが見えてくる。幻想文学に登場したりウルトラシリーズで多くの怪獣が沼や湖から現れたのもヌシ伝説あればこそとすれば、ヌシとは日本人の心に棲むものではないのか。

  • へくとぱすかる さん

    神か妖怪か。どちらでもあり、どちらでもないのが、「ヌシ」の特徴。「トトロもヌシなのでは?」と思っていたら、最終章でやっと出てきた。日本各地の伝承を集めているが、まだヌシについての研究が進んでいないため、結論というものは書かれていない。これからである。トトロのようにやさしいばかりではなく、恐ろしい面のあるヌシもいる。都市伝説としてのタクシー幽霊で、なぜ座席がぬれているのか。著者は水妖としてのヌシに起源を求めている。ウンディーネも、ヌシに相当する単語はヨーロッパにないらしいが、そのカテゴリーに入るだろう。

  • ポチ さん

    池のヌシとかのヌシについてだが、多方面に渡り古くから色々といますね。嬉しかったのが、ゴジラも神の面影を残したヌシだとか。

  • サアベドラ さん

    日本各地の伝承や民話に登場する「ヌシ」の性質や特徴を民俗学的にまとめたもの。2021年刊。ヌシは主に河川沼沢に棲むヘビやカメなどの水棲生物が長命・巨大化し不思議な力を得たもので、前近代の日本人とときに対立し、ときに共存して存在してきたという。いままでフィクションでしかヌシを知らなかったが、本書で「リアルな」ヌシを知ることができた。『蟲師』には人がヌシになるエピソードがあるが、本書にもヌシになった人間の話が出てきて元ネタがあったのかと少し驚いた。他の国に似た存在がいないらしいというのも発見。おすすめ。

  • びぃごろ さん

    日本各地に残る伝承などからヌシについて分類されている。「長い間同じ場所にいて巨大化し、その場所を支配し霊力を持つ生物」表紙のように、水の中にいるイメージが強いが、蜘蛛や牛、蟹なども。竜巻や洪水、土石流などの自然災害をヌシの仕業と考えて語り継がれてきたように思われる。確かにいた例もあるのだろうけれど…中国語や英語に日本語のヌシに対応する言葉がないというのも面白い。

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