基本情報
内容詳細
言と像が織りなす、永遠なる世界のヴィジョンへ。中世から近世にわたるキリスト教美術の主だった主題をとりあげ、造形美術を読み取るための基礎知識と読解の楽しみを伝える。著者によるキリスト教図像学研究の集大成。
目次 : 第1章 「ことば」と、「かたち」と、とりあえず、前段として/ 第2章 キリストの母マリアをどのように位置づけたらよいのか?聖母か?神母か?生神女か?/ 第3章 水面の「かたち」をどのように表現したらよいのか?伝統継承と刷新実現の二者択一のなかにあって/ 第4章 聖史伝の「ことば」をどのように探索したらよいのか?「正典」でなければ、「外典」か?「受難伝文学」か?/ 第5章 終末世界の「かたち」をどのように解読したらよいか?東方ギリシャ教会型か?西方ラテン教会型か?あるいは両者の融合型か?/ 第6章 マリアの無原罪性をどのように造形したらよいのか?教義の変遷、図像の変容、異教の混入/ 補遺1 基礎知識として、近代美術史学の流れを概観する/ 補遺2 キリスト教の歴史を知るにはなにを読むべきか?/ 補遺3 「ことば」と「かたち」―中世写本美術講義録
【著者紹介】
西野嘉章 : 1952年生。1983年東京大学人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。現在、東京大学総合研究博物館名誉教授・インターメディアテク顧問。2015年仏国レジョン・ドヌール勲章シュヴァリエ受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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