科学と文化をつなぐ アナロジーという思考様式

春日直樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130603157
ISBN 10 : 4130603159
フォーマット
出版社
発行年月
2016年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
341p;22

内容詳細

目次 : 1 文化を科学的に、科学を文化的に理解する(間は記号か―ゼロ記号再考/ ドゥルーズ=ガタリのテクノロジー論)/ 2 科学的探究にかかわるアナロジー(類推としてのアナロジー―地球の内核の異方性のモデリングを行った一研究を事例として/ 人工物とのアナロジーで理解する視覚/ ニワトリの空間行動であそぶ―乳幼児のためのゲームアプリケーション/ 伊谷純一郎の霊長類社会学―「人間的理解」と思考の型/ 霊長類学における共感と共存)/ 3 文化理解のためのアナロジー(人が家で死ぬということ―死のプロセスについての南タイのフィールドからの人類学的実践/ 贈与と賠償―アナロジーの双方向性と非対称性/ 野から紙へ―生態人類学のドキュメンテーション)/ 4 科学と文化の出会いにおけるアナロジー(宇宙における我々の位置―科学と哲学の協奏/ 記号の離床―将棋電王戦にみる人間と機械のアナロジカルな相互作用/ 心的概念の前提としての、脳・還元・システム)/ 5 アナロジーの再理解、科学と文化の再理解へ(人が「自然」を産み出す話―異質なものの普遍性/ アナロジーとパラロジー―内在性の浜辺でシミュラクルに賭けること/ アナロジーの位相―利口なハンスの知性はどこにあるか)

【著者紹介】
春日直樹 : 一橋大学大学院社会学研究科教授。人類学。大阪大学大学院人間科学研究科博士課程単位取得退学。博士(人間科学)。北海道大学文学部、奈良大学社会学部、大阪大学大学院人間科学研究科などを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Zensohya さん

    第V部の三論文のみ、特にペギオ氏の論考は三読、とても勉強になった。双対構造の相転移をアナロジーと捉える本論では、双対構造内の往復運動は多/別なる双対構造へと相転移なのだが事後的にメタ視点から同一構造内での往復運動へと「翻訳」してしまうのは人間の、とくに科学の、あるいは一人称ないし三人称的知性(cf.『天然知能』)の有する、避け難い思考のエコノミーなのかもしれないが、その「翻訳」の力学を剔抉し、相転移自体をあたかも実体化するかのようなアナロジーの位相に、「わたし」という主観的実在が拓かれる。希望の論考。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品