逆説の日本史 高杉晋作と維新回天の謎 21|4 幕末年代史編 小学館文庫

井沢元彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094065138
ISBN 10 : 409406513X
フォーマット
出版社
発行年月
2018年05月
日本
追加情報
:
496p;15

内容詳細

憎しみあっていた薩摩と長州が坂本龍馬の仲介で手を結び、討幕の動きは一気に加速。十五代将軍・徳川慶喜は、遂に大政奉還を決意する。だが「新政府軍」は錦の御旗を立て東進し、江戸に迫った―。

目次 : 第1章 一八六五年編―“犬猿の仲”薩長を接近させた坂本龍馬の秘策(長州藩危急存亡の渦中、高杉・西郷が交錯した下関大坂屋の夜/ 大雪になった功山寺決起日を高杉が「縁起がいい」と思ったワケ ほか)/ 第2章 一八六六年編―天才・高杉晋作とミニエー銃が帰趨を決した「四境戦争」(ユニオン号購入で薩長の板挟みに苦しんだ、上杉宗次郎という男/ 木戸が記した薩長同盟合意内容メモの「保証人」となった坂本龍馬 ほか)/ 第3章 一八六七年編―孝明帝の死と「倒幕の密勅」の衝撃(ナポレオン三世を目指した慶喜は「最後の将軍」を自任していたのか?/ 孝明帝は“細菌テロ”による「傷害致死」で命を落とした!? ほか)/ 第4章 一八六八年編―江戸百万の人々を救った慶喜の「大功績」(新政府に参画するチャンスをみすみす逃した慶喜の“覚悟の無さ”/ 「王政復古の大号令」は二段構えでようやくまとまった ほか)

【著者紹介】
井沢元彦 : 作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ころこ さん

    歴史の結果を知らないことを意識して読む。我々は、ある一点に向かって収斂する「御一新」を知っている。大政委任論によって大政奉還は必然だったとしても、孝明天皇の死は陰謀論が止まないのも仕方がないと思わせる程の偶然である。一世一元でなければ、現在まで続く天皇の影響力はそこまで大きくなかっただろう。植民地支配を経ないで、非キリスト教圏に国民国家が成立できた不思議を論じたひとはいるのだろうか。「王政復古」とは、古いものへ回帰していく新しい自意識のことで、ナショナリズムと同じメカニズムなのは偶然なのだろうか。

  • yamatoshiuruhashi さん

    本巻は高杉晋作を核に長州征伐からの逆転劇を中心に論じられる。高杉晋作と言えば私は学生時代から何度も読み返した「世に棲む日々」に描かれる高杉像が一番好きだが、どの作品にも通じることは彼は稀代の分析力と実行力を持っていたということだろうか。実行力と言っても単に「やる」だけではなく、実現させるためには敢えてやらねばならぬことと相反する言動をとることも必要なのは世の常である。なるほど、いつでも著者の見方は面白い。文庫本で読み始めたので単行本とタイムラグがあるが、早く次巻が文庫化されないかと心待ちにしている。

  • デビっちん さん

    幕末、長州の活発な動きから新政府樹立までが、いつもの語り口で記されていました。歴史をついつい結果から見てしまい、その当時の状況や当事者の感情を見過ごしやすいのが我々人間の特性なんだなとなんだなと感じました。同盟と言われていたものが、実は盟約だったというのは、今まで気にもしなかったところです。その他、司馬遼太郎氏の著作について、前記〜中期と工期で読み方を変える必要があるということもわかりました。

  • だいだい(橙) さん

    今回も面白かった!著者の視点はいつも「史料がないからと、その時代に生きた人の本音を探らないのはつまらない(し、危ない本音は誰も書いて残さない)」で、一貫している。長州がからくも滅亡の危機を脱したのはよいが、その「奇跡」を標準系としたために、長州人が中心となった昭和の陸軍にもその狂気が受け継がれたという見方は偏見かもしれないが一理あるだろう。徳川慶喜は「二心様」と呼ばれたが、鳥羽・伏見以降は「朝敵とされたまま死にたくない」の「一心様」になった。そのため江戸城の無血開城も成った。勝海舟の頭の良さも好きだな。

  • ゆきこ さん

    幕末史4巻目。薩長同盟から大政奉還、戊辰戦争と内容超盛りだくさんでしたが、すごく流れがわかりやすく読みやすく書かれていて、毎度のことながらとっても勉強になりました。当時の人々がどう考えていたのか、どう思っていたのか、という史料には表れてこない感情の部分も見ていかないと、歴史の真相を読み解くことは困難であると感じました。坂本龍馬と勝海舟についてもっと知りたいなぁと思いました。

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井沢元彦

作家。1954年名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局在籍中の80年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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