香港デモ戦記 集英社新書

小川善照

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211214
ISBN 10 : 4087211215
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

逃亡犯条例反対に端を発した香港デモは過激さを窮め、選挙での民主派勝利、コロナウィルス騒動を経てなお、混迷の度合いを深めている。
お気に入りのアイドルソングで気持ちを高める「勇武派」のオタク青年、ノースリーブの腕にサランラップを巻いて催涙ガスから「お肌を守る」少女たち……。
リーダーは存在せずネットで繋がり、誰かのアイデアをフラッシュモブ的に実行する香港デモ。
ブルース・リーの言葉「水になれ」を合い言葉に形を変え続ける、21世紀最大の市民運動の現場を活写する。

◆目次◆
序章 水になれ 香港人たちの新しいデモの形
第一章 二〇一四年『雨傘運動』の高揚と終息
第二章 未来のために戦う香港 二〇一九年デモ
第三章 デモの主力・学生たちの戦い
第四章 市民たちの総力戦
第五章 オタクたちの戦い
第六章 敵たちの実相
終章 周庭(アグネス・チョウ)の二〇一九年香港デモ
あとがき

◆著者略歴◆
小川 善照(おがわ よしあき)
1969年、佐賀県生まれ。東洋大学大学院博士前期課程修了。社会学修士。1997年から週刊ポスト記者として、事件取材などを担当。
『我思うゆえに我あり』で、第15回小学館ノンフィクション大賞の優秀賞を受賞。
社会の病理としての犯罪に興味を持ち続けている一方、雨傘運動以来、香港へ精力的に足を運び「Forbes」「日刊ゲンダイ」などの連載でその様子を綴っている。


【著者紹介】
小川善照 : 1969年、佐賀県生まれ。東洋大学大学院博士前期課程修了。社会学修士。1997年から週刊ポスト記者として、事件取材などを担当。『我思うゆえに我あり』で、第一五回小学館ノンフィクション大賞の優秀賞を受賞。社会の病理としての犯罪に興味を持ち続けている一方、雨傘運動以来、香港へ精力的に足を運び「Forbes」「日刊ゲンダイ」などの連載でその様子を綴っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • えちぜんや よーた さん

    日本のニュースを見ているとデモ隊と警官隊が衝突しているところばかりが映し出される。だが本当に肝心なところはそこではないと思う。香港民主化運動の根っこは、19世紀半ばに起きた英国と清国のアヘン戦争以来の因縁だけではない。本土と香港の「現代的な経済関係」にもある。特別な政治志向を持たない属性の人までデモに参加する理由は歴史・政治問題でなく、経済問題にあると見た。あまり目立たないところに書かれてているので、注意深く読んでほしい。

  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    一国二制度を守り「高度な自治」が約束されたはずの香港。だが、それが簡単に反故にされ、それに反対する学生達が雨傘運動を始める。そして今度は逃亡犯条例に反対した香港人達が再び立ち上がる。このデモも学生などの若い人達が中心だ。だが、雨傘運動の時は非暴力を貫いたデモ隊も今度は過激になり暴徒化していく。今後の香港の行く末が心配だ。雨傘運動のリーダーは「日本には民主主義があるが香港には無い。だから今、僕はここにいて戦っている。日本の若者達は今ある民主主義を大事にして欲しい」と語る。この言葉が印象に残った。 ★★★★

  • kinkin さん

    ワンチャイナと北京語圏の人間が言うと、香港人はすかさずツー・システムと返す。そんな一国二制度もほとんど壊滅された現在。本書では雨傘運動と呼ばれた市民運動からの経過や背景と筆者が感じたことで構成されている。日本は自由で民主主義の国で中国のような状態ではないにしろ政治の腐敗、貧困問題、高齢社会どれをとっても真の民主主義から離れていっていると思う。その日本では60年前には安保そして学生運動というものがあった。今、日本にもそうした若者たちの関心を呼ぶ運動がそろそろ必要ではないのかな。図書館本

  • かずー さん

    著者の取材を通して香港デモの歴史、背景、参加者の思いを知ることができる。香港デモといえば周庭のイメージが強いが、男女問わず普通の学生が命を懸けて中国から香港を守ろうとしている。日本では考えられない。中国はウイグル、台湾、尖閣諸島の問題があり、よいイメージがないが、中国に関する知識をつけたい。

  • アキ さん

    香港の悲しい運命。2014年雨傘運動の時にはまだどこかのんびりした雰囲気があり、警官も素顔で対応していた。2019年ブルース・リー「水になれ」を標語にリーダーなし覆面のデモ隊に、広東語が通じない認証番号もない警官が催涙弾を放つ。中国中央政府にとってGDPに占める香港の割合は3%に過ぎず、特別視する価値もなくなりつつある。2047年に1国2制度は消えゆく運命。それに反するように香港人のアイデンティティーは高まるばかり。更に2020年国家安全法導入のニュースを聞くに及び、香港の未来に暗澹たる思いを禁じ得ない。

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