「地元チーム」がある幸福 スポーツと地方分権 集英社新書

橘木俊詔

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210927
ISBN 10 : 4087210928
フォーマット
出版社
発行年月
2019年09月
日本
追加情報
:
208p;18

内容詳細

私たちの人生を本当に豊かにするのは、「遠くのオリンピック」ではなく、「近くのチーム」である!

かつては、「地元にプロスポーツチームがある」のは大都市圏に限られていた。
ところが現在では、全国ほぼすべての都道府県に「地元を本拠地とするプロスポーツチーム」(野球、サッカー、バスケット、アイスホッケーなど)が存在する。
この画期的な状況は、何を物語るのか。
格差研究など、経済データに基づく社会分析の第一人者が、「中央集権から地方分権へ」という日本社会のキーワードに重ね合わせつつ、その意義を多方面から分析する。

【目次】
はじめに プロスポーツの振興が地方を活性化する
日本のプロスポーツチーム一覧
序章 「東京一極集中」は何が問題なのか
第1章 「スポーツの中央集権」が生み出す功罪
 1 2020年東京オリンピックこそ「悪しき中央集権」の象徴
 2 東京集中の象徴、箱根駅伝競走の功罪
 3 東京発スポーツメディアの功罪
第2章 プロスポーツはすでに「地方分権」にシフト
 1 プロ野球の地方移転
 2 日本野球機構(NPB)以外の野球組織
 3 地方大学野球部の躍進
 4 Jリーグの地方分散
 5 バスケットBリーグの発足と現状
 6 アイスホッケー・アジアリーグ
第3章 プロスポーツが「地方都市」で繁栄する効果
 1 スポーツ繁栄の一般的効果
 2 コミュニティ活性化の事例
 3 J3から見る地域スポーツの現状と課題
 4 市民球団というあり方
第4章 地域のライバル意識による「ダービー・マッチ」
 1 メジャーリーグの「ダービー」
 2 サッカーの「ダービー・マッチ」
 3 日本における「ダービー・マッチ」
終章 プロスポーツ「地方展開」のさらなる可能性を探る

【著者プロフィール】
橘木 俊詔(たちばなき としあき)
1943年生まれ。京都女子大学客員教授(労働経済学)。
ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京大教授、同志社大教授を歴任。
日本の格差社会の実態を経済学の立場から分析し、『日本の経済格差』『格差社会』(ともに岩波新書)など多くの著作を発表している。
スポーツ関連の著作には『プロ野球の経済学』(東洋経済新報社)『スポーツの世界は学歴社会』(齋藤隆志と共著、PHP新書)などがある。


【著者紹介】
橘木俊詔 : 1943年生まれ。京都女子大学客員教授(労働経済学)。ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。京大教授、同志社大教授を歴任。日本の格差社会の実態を経済学の立場から分析し、多くの著作を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • おいしゃん さん

    薄い新書で、日本全国の、野球・サッカー・バスケットなどの地方チームを取り上げたが、さすがに対象が拡がりすぎ、やや散漫な印象。

  • みこ さん

    毎年時間の許す限りマリンスタジアムに足を運ぶ千葉県民としては「そうそう、その通り」と頷きながら読み進められた。スポーツの力は侮れない。ラグビーW杯のカナダ代表と釜石、サッカーW杯のカメルーン代表と中津江村のような絆が芽生えることこそスポーツの国際大会における真の成功と言える。オリンピックも都市ではなく国単位で開催すべきだろう。

  • Yappy! さん

    スポーツと地方をテーマに、さらっと現状の課題・問題と、提言などが紹介されています。野球が地方にうつりはじめているのは間違いなく、地元出身者ではない人が留学してくるけれど地元のチームが強くなるという高校野球も、一時期の揶揄される時期から地域振興の一環として、地元オンリーメンバーとの対比も含め定着してきたように思えます。 人が流動しないといけないのはスポーツも同じで、いつまでも〇〇道とか専門的な一部の人がやるものが、有名な人も含め写ってくることで全体的に文化になっていく、今は過渡期なんだと思います。

  • よし さん

    スポーツによる地域活性化の効果を論じた本。野球やサッカー、バスケットボールのプロ化の歩みもコンパクトにまとめられています。地方に住む私たちも昨年のラグビーワールドカップなどを通してスポーツの力を実感していましたので、著者の橘木さんの主張に納得する部分も多かったです。新型コロナウイルスの影響で厳しい経営状況が続く地方のプロチームは今まさに存続・発展できるかが試されていますし、そのためには地元の企業や行政、多くのファンとのネットワークづくりが大事だと思いました。

  • 22octobre さん

    地域密着や活性化にスポーツがどうやって関与していくのかをもっと掘り下げてほしかった… ネット情報を「知ってる」くらいの物知りさんレベル本だと、少し厳しいかもですね。★ひとつ。

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人物・団体紹介

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橘木俊詔

1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学卒業。大阪大学大学院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。仏・独・英に滞在後、京都大学大学院経済学研究科教授、同志社大学経済学部教授、京都女子大学客員教授を歴任。現在、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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