安吾のことば 「正直に生き抜く」ためのヒント 集英社新書

藤沢周

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208634
ISBN 10 : 408720863X
フォーマット
出版社
発行年月
2016年12月
日本
追加情報
:
203p;18

内容詳細

価値観の揺らぐ時代にこそ読むべき、178の名言!

「太平洋戦争敗戦。焦土と化した日本で、人々は食うものも着るものもなく、まして未来を描くこともできず、世界から難破したような状態だった。いかに生きるか。いかに食うか。そんな切羽つまっている時、『堕ちよ!』と人々に向けて声を発した男がいたのだ」
(「はじめに」より)

作家・坂口安吾は、敗戦後の1947年に発表した『堕落論』で、一躍、時代の寵児となる。
その「言葉の力」が、価値観が一変した世の中で戸惑う人々に勇気と活力を与えたのだ。

いま、時代は新たな価値観の転換期を迎えている。
そんな時代に、あらためて、乱世のコピーライター・坂口安吾の「言葉の力」が甦る。
本書は、膨大な安吾の著作から178のフレーズを抜粋。
「言葉の力」が「生きる力」を与えてくれる!

【目次より】
・人生はつくるものだ。必然の姿などというものはない
・個人の自由がなければ、人生はゼロに等しい
・人は必ず死なねばならぬ。これのみが力の唯一の源泉である
・人間は、国家繁栄のためにギセイになってはならぬ
・素朴や静寂に徹するよりも、むしろ俗悪に徹することだ
・家の制度があるために、人間は非常にバカになる
・夫婦は愛し合うとともに憎み合うのが当然である
・小説の精神は常に現世に反逆的なものである
・人間は何をやりだすか分らんから、文学がある
・日本精神を意識することは危険である
・恋なしに、人生は成りたたぬ。所詮人生がバカげたものなのだから


【著者紹介】
藤沢周 : 1959年、新潟県新潟市生まれ。作家。93年、『ゾーンを左に曲がれ』で作家デビュー。98年、『ブエノスアイレス午前零時』で第一一九回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 厩戸皇子そっくりおじさん・寺 さん

    坂口安吾名言集。藤沢周編となっているが、後書きを読むと集英社の社員がチョイスしたもののようで、ちょっと微妙なあれなのだが、名言の間に挟まる藤沢周の言葉が安吾の発言と現代をくっつけてくれている。なぜか歴史ものや推理ものからの引用は無い。藤沢周も新潟出身らしいが、新潟って不思議な人が生まれる土地である。上杉謙信、直江兼続、良寛さん、河井継之助、山本五十六、坂口安吾、田中角栄。損ばっかりしているような人達である。話が逸れたが、この本は詩集や歌集のように楽しめる本だが、『不良少年とキリスト』なんかは全部読みたい。

  • 踊る猫 さん

    惨たらしく亡くなった戦死者の遺体を「焼鳥」に喩える男。それが坂口安吾だった。「白痴」でそういう表現が出て来るらしいのだけど、迂闊にも読み飛ばしてしまっていた。これは是非とも安吾を読み返すべきだなと思った次第だった。藤沢周氏の解説文は先輩作家たる安吾をリスペクトしている礼儀正しさを感じさせて好感が持てる一方で、やや遠慮し過ぎという感も抱かなくもない。藤沢氏自身そんなに破天荒な方という印象もないのでまあ仕方がないのかもしれないが……このテの本に求められる水準はクリアしている。優等生が読むべき書物だという感じだ

  • 抹茶モナカ さん

    坂口安吾の作品の中からの引用に、藤沢周さんの文章が添えられた新書。生きるというのは遊ぶ事だ、というのが心に響いた。際限なく刷新されて行く科学技術のストッパーになるべきなのが教養だ、というのも、東日本大震災を経験した今ではグッと来る。安吾を「兄貴」と慕う藤沢周さんの思い入れも熱い。坂口安吾の著作は読んだ事がなく、無頼派の印象だったけれど、深くいろいろ考えて生きていた作家さんなのだな、と思った。

  • ken さん

    安吾の魅力は、人間の真理を言い当てる痛快な言葉そのものだ。戦後間もなく『堕落論』で、虚脱状況にあった人々の魂を奮い立たせた随筆の名手である彼の言葉には生きることを無条件に肯定してくれる豪快な頼もしさがある。本書は、そんな彼のエッセンスを抽出した安吾の入門書だと言えるだろう。理屈を通り越して人間の魂を直接揺さぶる、そんな魅力的な言葉の数々を十分に堪能できる。安吾と同郷の作家、藤沢周の解説も面白い。

  • いのふみ さん

    現実主義的であり、凄まじい覚悟。強いことば。確かに言うのも聞くのも難しい。「聞くのも難しい」というのは、首肯しかねるという意味よりも、生半可ではなく、実践できる覚悟があるかということを突き付けられているということだ。

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藤沢周

1959年、新潟県生まれ。法政大学文学部卒業。93年「ゾーンを左に曲がれ」(『死亡遊戯』と改題)でデビュー。98年『ブエノスアイレス午前零時』で第一一九回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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