テロと文学 9・11後のアメリカと世界 集英社新書

上岡伸雄

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087208184
ISBN 10 : 4087208184
フォーマット
出版社
発行年月
2016年01月
日本
追加情報
:
253p;18

内容詳細

対テロ戦争や宗教問題を通じ、昨今の中東情勢から安保法制に至るまで今なお政治・文化へ大きな影を投げかけている9.11。本書は、文学が一連の事件をどのように捉えたかを徹底考察した1冊である。

【著者紹介】
上岡伸雄 : 1958年生まれ。翻訳家、アメリカ文学研究者。学習院大学文学部英語英米文化学科教授。東京大学大学院修士課程修了。1998年アメリカ学会清水博賞受賞。フィリップ・ロス、ドン・デリーロなど現代アメリカ代表する作家の翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    あれから気が付けば十五年にもなるのか。9・11以来アメリカが直面してきた様々な問題を文学から浮き彫りにした一冊。当日の写真から始まり、その後の政権の動き、アメリカ国内のイスラム教徒、そしてイラク戦争とその後の歴史に沿いながらも文学がそれに対して何ができるか、どういう態度をとっていたかが記されているよう。ここで論じられている文学の力なき時代にあって、それでも現実と葛藤しようとしている諸作にはどれも興味を抱かされる。幸い大半が邦訳があるし。こういう本を読むと未だあれが歴史にならず終わっていない事を感じるなあ。

  • ユーカ さん

    ドン・デリーロ作品の翻訳で知られる上岡伸雄氏が、文学作品を通して見た9.11後のアメリカについてまとめたもの。純文学からミステリーまで幅広く扱い、作品の視点も様々なものを扱っている。ガイドブックとして捉えると良いと思う。

  • 秋 眉雄 さん

    出来ればいま読んでおくべきであろう興味深かい本が、未翻訳のものも多数含んで紹介されています。戦争が常態化したアメリカという国だからこそ、そういった圧倒的な説得力を持った作品が生まれるのだと思いますが、だとすれば、やはりテロを行う側からも文学は生まれるだろうと思います。また、実際に生まれているのでしょう。それらはなかなか届きづらいものですが。全編にわたって、非常に落ち着いた文章と構成、公平な視線にとても好感を持ちました。読みたい本が増えました。

  • jamko さん

    翻訳家でもある著者が911以降のアメリカ文学を考察し、文学の可能性を探った一冊。これがとてもとてもよくて二回読んでしまった。ここで紹介されてる小説をほとんど読んでなくて申し訳ないが(読みたい本が増えた)『ビリー・リンの永遠の一日』を読んでいたことが理解を深めてくれたと思う。戦争という大きな問題に向かい合うためには個人の物語にクローズアップして共感するしかないと『ビリー・リン〜』を読んでぼんやりと感じたことが本作の中で幾度も、著者の言葉として、もしくはインタビューに答える作家たちの言葉で繰り返される。→

  • くみこ さん

    全ての価値観の分水嶺となったかのような9・11。この時代に文学がどのような力をもち得るかを、実際に出版された作品の数々について解説し、それぞれの著者へのインタビューも行っています。ある著者曰く「ニュースはニュースです。一日か二日しか寿命がありません。文学は永遠に残るのです。」どんなアクシデントに見舞われようと、アメリカの民主主義は揺るがないと思っていたけど、そう単純でもない構図を垣間見せてくれたりもする一冊でした。紹介された本全てを読みたくなります。

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