日本は世界一の「医療被曝」大国 集英社新書

近藤誠 (医師)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087207880
ISBN 10 : 4087207889
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
追加情報
:
201p;18

内容詳細

健康診断や人間ドックで気軽にレントゲンやCT検査を受けていませんか?

原発作業員の被曝限度は年平均20ミリシーベルト。一方、腹部のCT検査は1回で同程度の線量に到達。
CTの場合、さらに造影剤を入れて、もう1回か2回撮影することも珍しくなく、2回なら40ミリシーベルト、3回なら60ミリシーベルトにも及ぶ。
世界中のCT検査のおよそ半数が日本で行われ、イギリスの調査によれば、放射線検査による発がんリスクは世界一と推定さている(欧州各国の発がんリスクは0.6〜1.8%なのに対して、日本は3.2%と突出して高い)。
病気を早期発見するための検査で、かえって発がんリスクを高めている現実を暴く!

【目次】(見出しは抜粋)
第1章 世界一の医療被曝大国、日本
圧倒的に多い日本の放射線検査  
原発作業員と比べても被曝線量は深刻  
CT検査による発がん予測  
第2章 低線量被曝の危険性
検査被曝に無頓着な医師たち
なぜ「とりあえずCT」となるのか?  
第3章 大人より深刻な子どもの被曝
イギリスで示された小児CTの発がん性  
日本での小児CTの実態 
子どもたちの四〇年後はどうなったか  
病院によって二〇倍以上も異なる被曝線量  
第4章 放射線検査の種類
レントゲン検査  
胃部バリウム検査  
マンモグラフィ健診
CT検査  
PETとPET・CT  
第5章 自分の被曝量を知るには
先進的な米国の取り組み  
自ら被曝線量を管理する  
病院に被曝線量を聞く時の注意点  
第6章 無用な被曝を避けるために
学校の集団検診  
社会人の定期健康診断  
がん検診の実態  
必要なCT検査とは?  
第7章 日本で医療被曝が横行する理由
被曝を伴う健康診断の歴史
なぜ胃がん検診が普及したのか?  
第8章 医療被曝の今後
被曝線量管理の試み 
病院との付き合い方  
原発事故から分かること


【著者紹介】
近藤誠 (医師) : 1948年生まれ。医師。73年慶應義塾大学医学部卒業。同年、同大学医学部放射線科入局。83年に講師となり、2014年3月に同大医学部を定年退職。現在、「近藤誠がん研究所・セカンドオピニオン外来」を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • Yuji Hamano さん

    医療、健康診断としてこれほどまでにX線にされされているとは。福島後だからこそ数値というか色々考えさせられるな。 子どもの被爆は気をつけよう。 あと、必要の無い検査を念のため受けるというのはよくよく考えた方がいいんだな。

  • ジュリ さん

    がん検診で放射線を浴びてがんのリスクが高まる。がん検診なんて受けない方がいい。患者さんはもっと情報を収集して自分の身は自分で守るべき。

  • kousuke さん

    検査による被爆について正しく怖がるのが重要だと感じました。 被爆を怖がり必要な検査を受けないのでは本末転倒なので、 例えば、歯科用のレントゲンであれば被曝量は僅かであるので気にしないですとか、 バリウム検査は被曝量が多いため、検査を受けない、もしくは胃カメラにするとか、 そのような判断を自分できるようにしていきたいものです。

  • FK さん

    在職中、嫌でもレントゲン撮影を受けなければならなかった。でないと職を失うからである。しかし非科学的な根拠に基づく長年の被曝により、かなりの数の人たちが発ガンして亡くなってきたのではないだろうか。仕事を辞めて何よりうれしく思うのは、この被曝を避けられること。あるいは健康診断を受けなくて済むことと言っても過言ではない。日本のシステムというのは、国民のためにという名目で、実はその業界の利益の確保のために行われていることが少なくない。レントゲン撮影やCTもである。「医療被曝」を避けるには、病院に行かないことだ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

近藤誠 (医師)

1948年10月24日生まれ。2022年8月13日逝去。1973年慶應義塾大学医学部卒業後、同医学部放射線科に入局。79〜80年、アメリカへ留学。83年から同放射線科講師を務める。96年に刊行した『患者よ、がんと闘うな』(文藝春秋)で抗がん剤の副作用や、拡大手術などがん治療の問題を率直に指摘し、医療

プロフィール詳細へ

物理・科学・医学 に関連する商品情報

おすすめの商品