風景は記憶の順にできていく 集英社新書ノンフィクション

椎名誠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087206975
ISBN 10 : 4087206971
フォーマット
出版社
発行年月
2013年07月
日本
追加情報
:
254p;18

内容詳細

著者は、自身の原点となった様々な“街”に再会する旅に出る。浦安、銀座、熱海、浅草、四万十川、石垣島の白保、銚子、新宿…。日本各地を巡る旅は、これまでの人生に堆積してきた記憶の断層を掘るかのようで、なつかしい風景に心震わせ、感無量となることもあれば、思いがけず困惑し落胆することもあった。作家の原点となった街やいまだ昭和の空気をまとう町など、現在の風景を入り口に記憶をたどる。

目次 : 浦安―海は遠くに去りもう青べかもなかった/ 新橋・銀座―かわらない風もときおり吹いて/ 武蔵野―雑木林がなくなったなつかしい武蔵野のからっ風/ 熱海―老衰化「熱海」万感の一五〇〇円/ 中野―中野ブロードウェイ成功した換骨奪胎/ 神保町―まだまだ安心/ 浅草―雨の浅草でよかったような/ 四万十川―変わらないチカラ/ 石垣島の白保―珊瑚の海は守られた/ 舟浮―イリオモテ島「舟浮」チンチン少年を探しに/ 銚子―地球はまだまだ丸かった 銚子の灯台、近海キハダマグロ/ 新宿―旅人は心のよりどころに帰ってくる

【著者紹介】
椎名誠 : 1944年東京都生まれ。作家。写真家、映画監督としても活躍。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥 さん

    シーナさんの自分の「想い出の地」を巡るプチ旅行記。幼少の頃に過ごした浦安に始まり、サラリーマン時代の新橋、銀座、映画撮影で訪れた四万十、沖縄、そして最後は新宿。それぞれに思い出があり、当時との景色の差に驚いたり、変わっていないことに安心したり。自分もこれまでに各地を転々としたので、それぞれの場所に想い出がある。昨年も久し振りに行った大学の食堂が、バラックからお洒落なカフェテリアに変身していて驚いた。小学生の頃毎日遊んだ原っぱは今どうなっているだろう?そんなことを考えながら読みました。★★★

  • chantal(シャンタール) さん

    椎名誠さんが、原点となった場所や思い出の場所を訪ね歩く。浦安にはじまり新橋、銀座、神保町や四万十川に西表島、最後は新宿に戻ってくる。30年、人の一生を考えると短くはない時間。変わっている場所、変わらない場所、たとえ風景は変わらなくても、曾ていた人がいなかったり。変わらないことが必ずしも良い事ではないけれど、変わって欲しくない場所や物事はある。田舎のお寺から眺める田園風景は今も変わらない。でもそこに立つ私の人生はあの頃とは違う。人生の中で確かに存在した場所や人、せめて私の記憶の中にいつまでも留めておきたい。

  • ホークス さん

    椎名誠が自身にゆかりの深い土地を訪ねて回る。独自のユーモアを交えて土地への愛着やエピソード、そして容赦ない時の流れが語られる。亡くなった友人達との思い出や別れが度々出てきて、「人間の命は折り紙細工のようにはかなく頼りなく」「ただの偶然で生かされている」とつぶやく。自分にとって氏は逞しく前向きなイメージが強く、喪失感を噛み締める姿には、ことさらに人生の苦味を感じた。国分寺の酷薄な変化、高知四万十の静かな寂れぶりなどは、氏が書くべきテーマであったと思われる。

  • 佐島楓 さん

    シーナさん自ら思い出の地を再訪するエッセイ。いつものユーモアは鳴りを潜め、風景の「進化」と「退化」という言葉が何度か使われる。「変わらない」ということがそれはそれできっぱり「進化」ではないか、と。確かに再開発などでがっくりさせられることが(東京在住の私には)多い。哀愁という言葉がこんなにしっくりくる本を久しぶりに読んだ。

  • ikedama99 さん

    図書館から借りた本。タイトルは意味深だけど、中身はもっと面白い。記憶に従っての訪問・・。思い出されるシーナワールドもあって、面白かった。

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人物・団体紹介

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椎名誠

1944年、東京都生まれ。東京写真大学中退。流通業界誌編集長を経て、作家、エッセイストに。『さらば国分寺書店のオババ』でデビューし、その後『犬の系譜』で吉川英治文学新人賞を、『アド・バード』で日本SF大賞を受賞。写真家、映画監督としても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていた

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