基本情報
内容詳細
オリンピックをテレビ観戦していると、他のスポーツイベントとは「風景」が違うことに気づく。それは「会場に広告看板がない」からだ。クーベルタンが理想を掲げて創始した近代オリンピックの「格式」は、そのような形で今も守られている。だが舞台裏では、莫大な放映権料やスポンサー料がIOCの懐を潤し、競技自体にまで影響を及ぼすという実態がある。一方で、その資金のおかげで税金の投入が回避され、途上国の選手が参加できるという現実もある。果たして、オリンピックが「商業主義」を実践するのは是なのか非なのか。本書は、五輪礼賛でも金権批判でもないスタンスで、この問題を深く掘り下げる。
目次 : 序章 三つのロンドンオリンピック/ 第1章 「商業主義」の起源と歴史(「商業主義」の定義/ 聖火リレーを「売った」理由/ 三種類の開催資金 ほか)/ 第2章 「商業主義」の弊害とは何か(ロサンゼルスでは、明確な「弊害」はなかった/ 「一線を越えた」ソウルの競技時間変更/ 放映権料をめぐる裏事情/ テレビマネーに配慮する必要はなかった? ほか)/ 第3章 五輪マネーは、どのように分配されるのか(「全世界的スポンサー」TOPの誕生/ 協賛金は二〇年前の七倍に/ IOCにマーケティング専門家を招聘 ほか)
【著者紹介】
小川勝 (スポーツライター) : 1959年生まれ。スポーツライター。青山学院大学理工学部卒業後、スポーツニッポン新聞社に入社。プロ野球、北米四大スポーツ、オリンピック取材などを担当し、編集委員に。2002年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
小川勝 (スポーツライター)
1942年8月8日。千葉県船橋市に生まれる。千葉県立千葉高等学校、静岡大学工学部卒業。山九株式会社勤務。現在、Ikaruga ICES SGG会員として法隆寺観光ボランティアを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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