二畳で豊かに住む

西和夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087205855
ISBN 10 : 4087205851
フォーマット
発行年月
2011年03月
日本
追加情報
:
18cm,197p

内容詳細

夏目漱石や内田百間、高村光太郎などは、極小の空間を楽しみながら豊かな生活を送っていた。先人たちの豊富な実例から、住むことの根源を考察。狭い住居の工夫を知って、身の丈の生活の意味を再検討する。

【著者紹介】
西和夫 : 1938年東京都生まれ。東京工業大学大学院博士課程修了。神奈川大学名誉教授。日本建築史専攻。歴史・民俗・美術史と学際的な交流を続け、長野市松代町・島根県江津市・山形県長井市などの町並み調査と町づくりを行う。1983年日本建築学会賞、1993年、千野香織との共著『フィクションとしての絵画』で小泉八雲賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • つちのこ さん

    「狭いながらも楽しい我が家」これは死語だろうか。単身世帯が爆発的に増えている今は、「狭い」と「楽しい」が切り離されたように思える。かつての、貧乏だけど家族が寄り添うように暮らしていた生活は、楽しさ=豊かさがあったと思う。私も昭和30年代から40年代にかけて、家族5人の狭い団地暮らしでそれを経験したからよく分かる。内田百聞や高村光太郎は、狭さのなかに積極的に豊かさを求めて楽しんでいるから、これは恵まれた人の粋な酔狂にも見て取れなくもない。しかし、貧富格差が住環境を決めかねない今はどうだろうか。⇒

  • アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯 さん

    はじめの、百けん先生が戦中焼け出されて住んでいた3畳の掘っ立て小屋(うち、1畳が物入れ)の話から始まったので、作家が住んだ狭小住居の話かと思っていたら、船頭さんや、お遍路さんの休憩所などの話になったので、少し期待外れでした。それでも、主体性を持って狭い家をどう住みこなすかというテーマは、テレビのお家紹介番組などで、こんな広い家は掃除が大変だから住みたくない……無駄に広すぎる…などと考えてしまう私のような人間には興味深いものでした。

  • Tadashi_N さん

    積極的な狭小住宅暮らしには知恵がいる

  • クラムボン さん

    内田百閧フエピソードから始まる。空襲で焼け出され、二畳間に一畳分の吊り棚付きの小屋に夫婦で住むのだが…。百閧フ日記と写真からユニークな生活ぶりが伺える。3年住んだ、大したもんだ。そして夏目漱石は友人の中村是公と二畳間で相部屋。大学予備門の頃、江東義塾の寄宿舎で住み込み講師だった。「永日小品」で語られているそうだ。だが最も豊かに住んだのは正岡子規だ。東京根岸の子規庵で母と妹と住む 。河東碧梧桐の書いた丹念な間取図や写真、そして「病床六尺」「仰臥漫録」などから、蒲団一枚の中で見事に住みきったことがわかる。

  • ikedama99 さん

    図書館から借りて読んだ。狭い部屋だから×だ、ということはないということを感じたりもしていた(大学時代の4畳半は、心中では充実した空間だった)ので、読んでみると面白かった。内田百けんの住まいは、以前に日記で読んでいた場所なので、ようやくつながった。お遍路さんの宿は興味深かった。

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人物・団体紹介

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西和夫

1938年東京都生まれ。東京工業大学大学院博士課程修了。工学博士。現在、神奈川大学名誉教授。専門は日本建築史。山形県長井市・岐阜県各務原市・佐賀県唐津市など、各地の歴史を活かした町づくりに携わり、松江城調査研究委員会委員長なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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