クルド人もうひとつの中東問題 集英社新書

川上洋一

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087201499
ISBN 10 : 408720149X
フォーマット
出版社
発行年月
2002年07月
日本
追加情報
:
18cm,203p

内容詳細

パレスチナと並ぶ中東の大きな火種クルド。その人口は2500万人と推定される。本書は自立、独立を求める戦いを繰り返し、近隣諸国の利害に翻弄され続け、分断されてきたクルド問題に光をあてる。

【著者紹介】
川上洋一 : 1938年、中国・青島市生まれ。諏訪東京理科大学教授。62年、東京大学法学部卒業、朝日新聞社入社。経済部を経て、主として外報部勤務。85〜88年中東アフリカ総局長、90〜92年ニューヨーク支局長を務める。98年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夜間飛行 さん

    オスマン帝国はアルメニア人虐殺にクルドを使った。湾岸戦争ではクルド難民をイラク制圧の口実にするかのように米欧が支援…だが本書刊行後のトランプ政権はクルドを対ISの捨て駒にした。クルドは民族主義の波に乗れなかった人々だ。19世紀から続くクルド民族運動はいずれも内部分裂し、トルコ、イラン、イラクに潰された。数百の部族に別れ、共通語を持たなかったせいもあろう。クルドを利用するだけ利用して裏切った英ソ米。自国のクルドを弾圧し、隣国のクルドに武器を送った国々。この残忍なパワーゲームからどんな教訓を引き出せばよいか。

  • skunk_c さん

    20年以上前の本だが、クルド人について基礎知識を得るには十分有用。著者はジャーナリストであり、文章がこなれているので読みやすい。序盤でざっくりと歴史を押えながら、20世紀のトルコ・イラク・イランなどでのクルド人の置かれた状況と、様々な政治運動やテロが、それぞれの暮らす国々の他大国の思惑に翻弄される様子が描かれる。シリア内戦にISが関わったときにアメリカが支援したPKKについてもかなり詳しく、以前からアメリカとのつながりがあったことが分かる。アチャテュルクの国家形成の影にクルド人同化があったことは重要だ。

  • キャベ さん

    中東を読み解くキーワードは「宗教」と「民族」。そのうちの「民族」で最大の不確定要素がクルド人です。 国なき民で抑圧され、しかし高い戦闘力を持ち、人口は多く、無数の部族に分かれて安定しない。 イスラム国と渡り合っている最大勢力の一つであるクルド人に興味を持って読んでみましたが、難しい問題ですなー。 長い歴史があるけど民族意識を持ち始めたのは最近で、民族としてのまとまりが希薄。周辺国全部と関係悪化中。 あと、運が悪い。 難しい問題ですなー。

  • ぼっこれあんにゃ さん

    ☆中東問題を考えるにあたり、イスラム教スンニ派とシーア派の対立が先ず念頭に浮かぶが、クルド人の問題もかなり難解なものだという事が分かった。イラン、イラク、トルコ、シリアの国境周辺に住んでいるクルド人は祖国なき最大の民族と言われ、一説に二千五百万人と推定されている。それだけの人々がこれまでもそして今も虐殺や強制移住などの差別虐待を受けている。そしてその自治等を求めるゲリラやテロも、敵味方に多くの犠牲をしいている。とにかく、何かと言っては処刑されるクルド人指導者の多さに驚いた。

  • くりのすけ さん

    クルドに関して、紛争や国際政治の観点から語られており、ある程度の知識が身に付いた。また、ヨーロッパの視点からクルド人と各国の政府への働きかけについても書かれてあり、非常にわかりやすい内容だったと思う。良い中東に関する入門書だと思う。

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人物・団体紹介

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川上洋一

1955年、東京都新宿生まれ。生物研究者。1970年代から環境教育に携わる。自然のしくみや豊かさを紹介する執筆活動のかたわら、講演や観察会、地上波のバラエティ番組などで活躍。里山にすむ生物の調査研究や保全活動にも取り組む。日本鱗翅学会会員・トウキョウサンショウウオ研究会会員(本データはこの書籍が刊行

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