「わからない」という方法 集英社新書

橋本治

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087200850
ISBN 10 : 408720085X
フォーマット
出版社
発行年月
2001年04月
日本
追加情報
:
18cm,252p

内容詳細

「わからない」が「恥」だった世紀は過ぎ去った。21世紀「わからない」は如何にして「方法」となるか。編み物の本、桃尻語訳本などを例に説く、橋本治的「方法論序説」。

【著者紹介】
橋本治 : 1948年、東京生まれ。作家。東京大学文学部国文科卒。在学中の68年に描いた駒場祭ポスターでイラストレーターとして注目される。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作受賞。以降、小説・評論・戯曲・古典の現代語訳・エッセイ・芝居の演出等で精力的に活躍。主な著作に『桃尻語訳枕草子』『江戸にフランス革命を!』『’89』『窯変源氏物語』『ひらがな日本美術史』『二十世紀』等。『宗教なんかこわくない!』で第9回新潮学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 田氏 さん

    「わからない/わかる」「へんな/へんじゃない」というのは、内部と外部、同一性と差異の議論として読むこともできるんじゃないだろうか。よくない本(良い意味で)を読んでしまった直後なので、そんな感想をもった。「わからない」「へん」という他者性なしに、自分自身の把握はかなわない。しかし、思考=脳は「わからない」他者を不快に思って拒むのであるから、そこで他者性をストックするストレージとして身体が登場する。身体は他者性を「わかんないもんはわかんないでしょうがないじゃん」とたやすく許容し、身体が知性を可能にする、的な。

  • たかやん さん

    ーなんでもさっさとわかりたがる人は、「わかってない自分」に直面したくない人で、そう思う人にとって私の本は不向きなのだ(p95)ーそんな記述そのままに、くどすぎるほど"わからない"を丁寧に遠回りして説明する。あまりもの遠回りに迷子になったような読後感の一方で、その道中付箋を貼りまくる。2001年初版ながら今も読まれてることこそ、この本がいまだ陳腐化してないことをきっと証明してる。

  • ひお さん

    「わからないとい」うより「知らない」ことについて無知の知を説いてるような感じ・・・。なんというか「ヘンとヘンを集めて もっとヘンにしましょう ヘンなヘンな宇宙はタイヘンだ・だ・だ!! ♪」みたいな曲が頭をよぎるwボクとしては「知識の組み立て・活用ができない=わからない」だから、「知ればできる、やってみなければわからない」という感じで語られる語調に中盤から読み疲れが出てきたというかなんというか手法としては「わからない」はわかるんだけど好奇心を伴わなければ方法として成り立たない気がするんだよねぇ。んー

  • chie さん

    橋本さんの知の探索は、わからないがために始まる。わからないけれど始めるのではない。自分の特性である「へん」を捨てなかった橋本さんにとって、わからないことは恥ではないのである。橋本さんには才能があったからそう振舞えたのでははいかと、私は思う。才能のない私は、自分の特性を切り捨てずに生きていく方法=自分の特性にあった正解は、人それぞれに用意されているのではないか、そうであって欲しいと思った。自分を地獄に貶める、思考の閉塞から脱出できるかどうかも、自分の変さを特性として見ることができるかどうかなのかもしれない。

  • uD さん

    全体的にくどい…(特にセーターの話) 21世紀は答えのない時代だから「わからない」が方法になると著者は述べます。「自分はどうわからないのか?」を問い続けることが「わかる」への羅針盤になるという意見には納得です。その行動が田坂さんの言う『知性を磨く』ことへと繋がるのだと思いました。 企画書に必要なのは意外性と確実性だが、両者はトレードオフの関係である。だからこそウソ(“ない”確実性を“ある”と言うこと)が必要になる。→なるほど!タメになりまます。でもその話が「わからない」とどう関係するか、わからない…

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人物・団体紹介

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橋本治

1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説・評論・古典の現代語訳・戯曲・エッセイ等、あらゆるジャンルで精力的な執筆活動を行う。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年

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