沖縄の旅・アブチラガマと轟の壕 国内が戦場になったとき 集英社新書

石原昌家

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087200362
ISBN 10 : 4087200361
フォーマット
出版社
発行年月
2000年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
18cm,222p

内容詳細

沖縄本島南部、ガマと呼ばれる自然洞窟は、かつて軍と住民が米軍の攻撃を逃れるために使用した避難壕だった。25年の歳月をかけて明らかにする「壕の闇の真実」は何か。

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読書メーターレビュー

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  • 澤水月 さん

    切った四肢を食べさせろとひめゆり隊員に迫る傷病兵。轟では友軍による幼児虐殺… 証言で沖縄戦の「どこ」が特異で悲惨なのかよくわかる、日本軍と島民のあり方。現地見学する前に資料として読み実際に中を見ると暗黒、湿度、足場の悪さなども実感。現在はガイド説明必須で見られるので可能なら現地を訪れ生の声を聞くことお勧め。調べると本書の芯の研究聞き取りなどは宗教団体青年部の学生らがしており、その団体と関連する政党がいま与党とはどう考えたらいいのか。恐らく採用されなかった証言、体験もあるだろう…知ろうとし続けたい

  • 二人娘の父 さん

    映画「生きろ〜島田叡 戦中最後の沖縄県知事」にも証言者として登場する著者。アブチラガマと轟の壕という、2つのガマを研究した内容で、新書とはいえ読み応えのある著書。ガマの内部の立体地図などに、その成果があらわれている。見学の際には必ず読んでから行きたいものの一冊だろう。轟の壕から住民が脱出した際のエピソードが典型だが、沖縄県民のなかに「軍隊は住民を守らない」という教訓を残したことが、よく分かるものになっている。戦争は国民のためでなく、国家によって行われる。そのことを教えてくれる研究である。

  • sasha さん

    沖縄戦関連の作品を読むたびにいたたまれなくなる。本書は25年に渡り、体験者の証言と調査の末に書かれた「あの時、ガマで何が起きていたか」の貴重な記録である。沖縄戦前から日本政府は沖縄を捨て石として考えていた資料が存在したことの証言もあり、改めて日本が犯した過ちの大きさを思い知らされた。軍民が混在した避難壕から早期の脱出が認められていたのなら、もっと多くの人が命を落とさずに済んだかもしれないと思うとやり切れぬ。沖縄に行かねばなるまい。そこで起きたことを知った上で、沖縄に行かねば。

  • Takao さん

    2000年6月21日発行(2003年6月7日、第2刷)。「私たちは文字にされた内容に想像力を働かせ、戦争体験者に近づく努力をすることができる。そのことによって戦争体験を擬似体験、追体験し、戦争を起こさない努力ができる人間に形成されるのではないだろうか」著者の後書きの言葉である。本書に収録されている数々の証言を読み想像力を働かせると心が痛くなる。それでも伝えていかなくてはならない、と思った。1941年、首里出身で、沖縄国際大学教授(当時)の著者。本書は17年にわたる代々のゼミ生や証言者の方たちの協力の賜物。

  • tecchan さん

    沖縄戦でガマ(洞窟)で何が起こったのか。著者は奇跡的に生き残った住民の証言をもとに、アブチラガマと轟の壕を再現する。いわゆる国を守る為には、たとえ婦女子であろうと犠牲はやむを得ないとする軍隊の論理。軍隊は戦争においては住民を守らないという我が国の歴史を忘れてはならない。

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