うつろ屋軍師

簑輪諒

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784054060272
ISBN 10 : 4054060277
フォーマット
発行年月
2014年07月
日本
追加情報
:
338p;19

内容詳細

信長の家老にして「米のように欠かせぬ男」と言われた知将・丹羽長秀。だが清洲会議で秀吉を支持し、越前・若狭・加賀123万石の大封を得たとき、丹羽家取り潰しの定めは決まってしまった!長秀死後の4万石への大減封、家臣団離散の中での小田原出兵、そして、北陸の関ヶ原「浅井畷」における前田家100万石との死闘…。風前の灯火の丹羽家に残されたのは、家中も「空論屋」と呆れる新米家老・江口正吉と、城オタクで人の好い若殿・丹羽長重、そして、あまりにも大きすぎる「理想」だった!理不尽に滅封された丹羽家の若き新米主従の空論で理想を貫いた、胸熱くなる闘いの軌跡!第19回歴史群像大賞入賞作品。

【著者紹介】
簑輪諒 : 1987年生まれ、栃木県出身。「うつろ屋軍師」で第19回歴史群像大賞入賞。加筆・修正を加えた単行本『うつろ屋軍師』がデビューとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    織田信長の宿老として活躍した丹羽長秀。豊臣秀吉の天下獲りに力を貸し北陸で123万石の巨封を得る。しかし、子の丹羽長重の代で身代を削られ、何とか奥州二本松で家を保った。この作品は知られざる丹羽家の興隆を知ることが出来る。鍵は主人公である軍師・江口正吉。突飛な発想で空論屋と呼ばれる江口の活躍。知られざる丹羽長重の人物。北陸の関ヶ原合戦の手に汗握る攻防。御宿勘兵衛が登場するのも嬉しい。私も知らなかった江口正吉。マイナーな人物を主役に据えたが、実に楽しめる。有名ではなくとも輝く武将達の活躍に感嘆した。力作である。

  • ポチ さん

    丹羽長秀が割と地味(失礼^^;)な存在だったので、二代目の長重や、家臣の江口正吉の事は知らなかったです。秀吉による目も当てられぬ減封や、関ヶ原の敗戦による滅亡、その後の奇跡とも思える復活。どんなに苦しい時でも変わらぬ長重と正吉の爽やかな主従関係が印象深かったです。次作も読んでみたい作家となりました。

  • onasu さん

    織田信長の重臣丹羽長秀の配下、江口三郎右衛門正吉は戦にあたって、合理性はあるも奇策をひねり出すことから、空論屋三右(ウツロヤサンエ)とも称されていた。  丹羽家は山崎合戦の後、越前、加賀が加増されたが、それは豊臣政権下で看過できない存在となり、長秀が行く末を杞憂した通り、その死後には数万石に減らされ、関ヶ原の役で改易に。  三右も一度は離れるも、跡継ぎの長重が小大名に返り咲くと早々にその元に復帰し、長重の築城術と三右の空論屋をもって、丹羽家を再興していく。九州の立花家ばりの復活劇、おもしろく読めました。

  • MJ さん

    簑輪諒のデビュー作。2013年歴史群像大賞佳作。織田信長亡き後の丹羽家の物語。後に丹羽家の筆頭家老となった江口正末が、本当にうつろ屋軍師と呼ばれていたかどうかは不明だし、もしかしたら軍師よりも武者タイプだったかも知れないが、これまであまり知られていなかった武将にスポットライトを当て、歴史小説として仕上げた正に佳作。

  • maito/まいと さん

    戦国時代ファンの心をくすぐる傑作現る!盤上をひっくり返せるほどの構想力を持ちながら、どこか抜けている男・江口正吉。彼がその能力と想いを持って、主君・丹羽長秀と長重と共に奔走する姿を描いた歴史小説。怪しい存在であった丹羽長重を取り上げたことも素晴らしいが、無名の江口を主人公に添えて、他の大名と相対していくその壮大な化かし合いが胸躍るおもしろさ。これでデビュー作、箕輪さん今後が楽しみすぎる。ただ、江口の“うつろ屋”が中盤以降普通の軍師になったことが残念。もうすこし“うつろ屋”らしい変化してほしかったなあ。

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簑輪諒

1987年生まれ、栃木県出身。2014年、丹羽家の敗者復活劇を描いた第19回歴史群像大賞入賞作品『うつろ屋軍師』でデビュー。デビュー作が、いきなり「この時代小説がすごい!2015年版」にランクインし、歴史時代作家クラブ賞の新人賞候補になる。2018年、『最低の軍師』で啓文堂書店時代小説文庫大賞を受賞

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