戦国の軍隊 現代軍事学から見た戦国大名の軍勢

西股総生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784054053045
ISBN 10 : 4054053041
フォーマット
発行年月
2012年03月
日本
追加情報
:
265p;19

内容詳細

「信長・秀吉軍は東国大名の軍隊よりも進んだ軍隊だった」、「戦国の兵士たちは農兵だったため、合戦は農閑期を選んで行われた」…。一見すると正しいように思われるこうした通説は本当に事実なのか。本書では従来の研究に決定的に欠けていた「軍事」の視点から、戦国大名の軍勢、すなわち「戦国の軍隊」の再検証を試みる。「前線」「部隊」「兵站」「作戦・戦術」等の現代軍事学の概念を当てはめて見直していくことで、まったく異なる「戦国の軍隊」像が提示される。戦国史の常識をくつがえす、戦国ファン必読の最新研究。

目次 : はじめに 戦国時代への扉/ 第1章 戦いの現場から―天正十八年の山中城攻防戦/ 第2章 中世の軍隊―封建制的軍事力編成の原理/ 第3章 戦国の兵士は農兵か―軍団の編成と戦争の季節/ 第4章 足軽と長柄―軽装歩兵の戦列化/ 第5章 鉄炮がもたらした革新―集団戦から組織戦へ/ 第6章 侍と雑兵―格差社会の兵士たち/ 第7章 補給と略奪―軍隊に出されつづける永遠の宿題/ 第8章 天下統一の光と影―信長・秀吉軍はなぜ強かったか

【著者紹介】
西股総生 : 1961年、北海道生まれ。学習院大学文学部史学科卒業。同大学院史学専攻・博士課程前期課程卒業。目黒区教育委員会嘱託、三鷹市遺跡調査会、(株)武蔵文化財研究所を経て現在フリー・ライター。城館史料学会、中世城郭研究会、日本考古学協会会員。城郭、戦国史関係の雑誌記事、論考、調査報告書を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kazi さん

    戦国時代の軍隊を実像を現代軍事学の観点から考察した本です。これは、我が意を得たりって感じ。特に、のちに小田原征伐と呼ばれる戦で、「旧態依然とした北条軍に対し、高度に組織された兵站能力を持った豊臣軍が勝利した。」という“通説”は大嘘で、「実際的には豊臣軍も飢えており、現地略奪のためにあちこちに軍隊を散開させている。兵糧不足に苦しんで衰弱していたという記述もある。」という話はかなり面白かったです。遠路遠征する20万の軍勢をしっかり食わせるなんて、そんな高度なロジスティックスは現代でも難しいだろ・・。

  • こも 零細企業営業 さん

    武家は正規雇用、足軽、雑兵は非正規雇用は分かりやすかった。豊臣秀吉は非正規雇用から正規雇用へと出世して更にその会社を乗っ取ってしまった人なんだなwそして小田原城攻めの時の食料事情も中々に面白かった。 そして、何故織田軍が強かったかも興味深かった。

  • roatsu さん

    説得力の高い自らの仮説に基づいて諸資料を読み解き、現実に即しつつ時に大胆に踏み込む解釈を交えて往時の軍勢の部隊編成、人員構成、戦術等を詳らかにする大変面白い一冊。事例にとられるのは東国大名、特に北条家だが本書一冊読めばそもそも武家の誕生以来、侍とは何だったのかを始め、戦国の世に至るまでの日本での戦いと社会の変遷を現実味をもって理解ができると思う。P176で言及される侍の基本的価値観は長い時間を経ても意外に変わっていないのではと思ったり。先次大戦の、特に戦闘機乗りの戦記を読めばそう感じることしきり。

  • スプリント さん

    豊臣秀吉の小田原攻めをモチーフに戦国の軍隊の真実を解き明かした本です。 戦の実態を様々な史料を元にこれまでの常識を次々と覆していくのでとてもおもしろかったです。

  • shiozy さん

    長篠の戦い・鉄砲三段撃ちは眉唾。足軽はもともと傭兵。軍団の領主別編成から兵種別編成へ。長槍は突くのではなく上から叩くもの。「現代軍事学から見た戦国大名の軍勢」という視点がありそうでこれまでなかったものだ。なかなか面白い論考だ。

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西股総生

歴史研究家。TEAMナワバリングとしての著書もあるほか、専門の論考や調査報告書、雑誌記事など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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