ナラタージュ 角川文庫

島本理生

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784043885015
ISBN 10 : 4043885016
フォーマット
出版社
発行年月
2008年02月
日本
追加情報
:
15cm,411p

内容詳細

お願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務がある―大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉は―。早熟の天才少女小説家、若き日の絶唱ともいえる恋愛文学。

【著者紹介】
島本理生 : 1983年東京都生まれ。2003年高校在学中に『リトル・バイ・リトル』が芥川賞候補となり、同年野間文芸新人賞を史上最年少で受賞。05年『ナラタージュ』が各界の絶賛を受け、23万部を超えるベストセラーとなった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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最後まで切ない気持ちになりました。読みや...

投稿日:2021/07/03 (土)

最後まで切ない気持ちになりました。読みやすかったと思います。小説を読んだ後に、映画を観たのですが個人的には小説の方が、キャストさんにとらわれず読めるので面白かったと思います。

まる さん | 不明 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mmts(マミタス) さん

    葉山先生、罪な男だなー。何故に最後の最後に奥さんに戻るかな。だって、やっぱり忘れてないじゃんさ。いわゆる、これが愛するが故の優しさなんでしょうか。ここまでお互いに好きならば、いっそのこと付き合えば良かったのに。葉山先生の中途半端な言動、女性陣を全員、傷付けているような。中途半端な優しさなんか女性陣には、きっと要らないかと。余計に辛くなる。そして、「子どもだったから愛自体に気付かない」みたいな台詞にはハッとしました。若気の至りじゃなく、やっぱり若い時ほど真実の愛には気付かないもの。わたしはヒロインに共感。

  • パトラッシュ さん

    正直、小説としての出来栄えは今ひとつ。都合のいい狭い世界での息が詰まるような恋愛物語で、登場人物も不器用な内向きタイプばかり。いつか爆発するぞという不穏な空気が充満し、結末が予想できてしまう。多様な個性と社会性が描かれた『ファーストラヴ』に比べ若書きなのは確かだが、「読ませる力」では著者の才気と感性があふれる本書が上だ。玄人が好む安心して読める作品より、破綻や暴走はあっても新しい挑戦をしている点を買いたい。ただ最低ではあるが個性の強いキャラは小野だけで、泉も葉山も傷つくのを恐れる臆病な人なのが惜しかった。

  • 遥かなる想い さん

    2005年ごろ、なぜか絶賛されていると言うので、単行本の緑がかった装丁にも惹かれて購入した。ただ展開がやや遅くまた類型的なため、退屈だったのが正直なところである。早熟の天才作家らしいが、私はその良さが本書ではわからなかった。

  • 扉のこちら側 さん

    2018年236冊め。葉山のような自分の手には入らないのに指先は触れてしまえる距離にいるような男がくせ者だなと思った。女子高校生の群れの中にいたら、泉のように恋してしまう者も出るのは当然だろう。すれ違い続ける二人。賛否はあろうがこの恋の結末はこれしかないのではなかろうか。

  • さてさて さん

    『新しく始めるために、葉山先生を忘れる必要が無いぐらい思い出さなくなるために』と葉山との想い出を『記憶の中に留め、それを過去だと意識することで現実から切り離して』生きていこうとする泉。『きっと君は、この先、誰と一緒にいてもその人のことを思い出すだろう』と感じざるを得ない泉のこれまでとこれからが、これでもかと執拗に描かれたこの作品。 なんとも言えない鬱屈とした、持って行き場のない感情がいつまでも心の中に尾を引き、胸がはちきれそうになる切ない思いに囚われる、そんな作品でした。

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人物・団体紹介

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島本理生

1983年東京都生まれ。2001年「シルエット」で群像新人文学賞優秀作、03年「リトル・バイ・リトル」で野間文芸新人賞、15年『Red』で島清恋愛文学賞、18年『ファーストラヴ』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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