チェロの木

いせひでこ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784039639301
ISBN 10 : 4039639308
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
39p;29

内容詳細

木は、見たり聞いたりしてきたことを、歌ったのかもしれない、楽器になって―森の木を育てていた祖父、楽器職人の父、そして音楽にめざめる少年。大きな季節のめぐりの中で、つらなっていくいのちの詩。小学校中学年から。

【著者紹介】
いせひでこ : 伊勢英子。画家、絵本作家。1949年に札幌市で生まれ、13歳まで北海道で育つ。東京芸術大学卒業。『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞、『水仙月の四日』で産経児童出版文化賞美術賞、『ルリユールおじさん』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • やま さん

    お爺さんが育てた森の木を、お父さんがチェロに作り、私が弾いています。本を開くと、透明な、優しい、力強い、暖かいぬくもりが、目に飛び込んできます。ページを開けて行くと、いせさんの落ち着いた色遣いと、美しい青色が目に入って来ます。そして、力強い赤や、緑色が、やさしい薄い緑色が、透き通るような青が、何かを訴えるような青色が、心温まるオレンジ色の夕焼けが、私の胸の中に、す〜と…入って来ます。素晴らしいです。ゆっくり2度、3度と絵だけを見ていきます。2013.03発行。字の大きさは…大。🌿続く→

  • kanegon69@凍結中 さん

    この物語はチェロ・ヴァイオリンづくりの一家の話ですが、木と楽器に対する愛情があふれています。おじいさんが育てた森、お父さんが手塩にかけて製作したチェロ、そしてそのチェロを演奏するパブロ(おそらくパブロ・カザルス)、さらにはパブロが教会で演奏するバッハの無伴奏チェロ組曲に聞き入る聴衆、それに心を打たれた少年。一つ一つの場面が、いせさんの色鮮やかで淡い水彩画と共に心に沁みてきます。まるで詩のような美しい文章に、淡く優しい煌びやかな絵、たまらなくうっとりしてしまい、何度でも読み返したくなります。愛情深い一作です

  • のっち♬ さん

    チェロ職人の父親や顧客、材料となる木が生えていた森にまつわる思い出を回想する語り手。著者にとって創作モチーフの中枢を成す人(とりわけ仕事人)と木の関係を結実させるのにチェロほど相応しい題材はあるまい。作画の輪郭が朧げで、表情や仕草による感情表現よりも森の四季を色彩豊かに描き出すことに重点が置かれている。夏の木漏れ日、秋の赤や金色の紅葉、冬の寂寥感のある空、教会の演奏—自然やチェロの音が反響する様子が万華鏡模様のようなタッチで描かれていて神秘的。何より語り手のチェロから音の粒が生まれる光景は幻夢的で美しい。

  • seacalf さん

    冒頭にぐぜりを紹介してるあたり、温かみを感じる。絵もタッチもストーリーも非常に美しい絵本。おじいさんが森を木を育て、その木から父が楽器を作り、父が工房で作ったチェロを森で遊んで感性を養ったわたしが奏でる、そしてまた次の世代へと紡いでいく。特にクラシック音楽は作られた時代に思いを馳せたり、作曲家の作り出す世界や意図に心をとらわれがちだったので、楽器の音色から森を感じるという感覚はあまり考えたことがなかった。作者いせひでこさんもチェロを弾くとのこと。今度チェロの音色を聴く時は森の声にも耳を澄ませてみたい。

  • KAZOO さん

    いせひでこさんの絵本は結構大好きです。「1000の風1000のチェロ」も読みました。そこからこの本が生まれたのでしょうね。祖父、父、わたしという三代の話が柔らかい色彩タッチの絵画で描かれています。私はこの作者の「ルリユールおじさん」を思い出しました。

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人物・団体紹介

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いせひでこ

伊勢英子。画家、絵本作家。1949年生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京藝術大学卒業。創作童話『マキちゃんのえにっき』で野間児童文芸新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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