手ぶくろを買いに 日本の童話名作選

新美南吉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784039633101
ISBN 10 : 4039633105
フォーマット
出版社
発行年月
1988年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
29cm,31p

内容詳細

冷たい雪で牡丹色になった子狐の手を見て、母狐は毛糸の手袋を買ってやろうと思います。
その夜、母狐は子狐の片手を人の手にかえ、銅貨をにぎらせ、かならず人間の手のほうをさしだすんだよと、よくよく言いふくめて町へ送り出しました。
はたして子狐は、無事、手袋を買うことができるでしょうか。

新美南吉がその生涯をかけて追求したテーマ「生存所属を異にするものの魂の流通共鳴」を、今、黒井健が情感豊かな絵を配して、絵本として世に問います。

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読書メーターレビュー

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  • やすらぎ 🍀安寧祈願🍀 さん

    草木が冬支度を終え、夕闇に人影が消える頃、初めての冬を迎える子どものきつね。辺りに何かが舞っている。夜空にきらきらと輝く星のあかりが、粉雪を照らしている。静寂に包まれた森の先には、強く光るお星さまが落ちている。あれはなんだろう。…幼い頃の好奇心は導かれ、星屑の街に近づいていく。コンコン。こんばんは。この手にちょうどいい、てぶくろをくれませんか。…暗闇から駆けてくる小さなてぶくろ。抱き抱える冷えきった体。親子の冬毛は月あかりに照らされ、温かな色合いに染まっていた。寄り添って歩く足跡は光が射すまで残っていた。

  • zero1 さん

    「ほんとうに人間はいいものかしら」。この作品で問われているのは人間だ。国語の教科書で読んだ方も多いだろう。寒さが厳しい冬に読みたい名作。子どものキツネが、片方だけ人間の手にしてもらい、手袋を買いに行く。いわば「キツネ版はじめてのおつかい」。母と一緒ではなく、子だけで買いに行くところに意味がある。しかし店でキツネのほうの手を出してしまう。その時人は・・・黒井健の絵が素晴らしい!今は青空文庫でも読める。あなたは恐くない人間ですか?それとも怖い人間ですか?

  • Willie the Wildcat さん

    主人公がきつねなので「自然と人間の共存」を感じざるをえないが、読むたびに、人間と人間の共存も含めた”真の共存”、のような気がしている。「ほんとうに人間はいいものかしら」は人類への自問自答のような気がする。帽子屋のおじいさん、狐を心配する母子・・・。素直に性善説を信じてます!

  • らったった さん

    絵が幻想的ですね(^^)雪を初めて見る子供、そして初めて町に買い物に行かせる心配な親の気持ちがこちらまで伝わってきました。描いている季節はもちろん冬ですが、温かい深みのある作品でした(*^^*)

  • ♪みどりpiyopiyo♪ さん

    暗い暗い夜が風呂敷のような影をひろげて野原や森を包みにやって来ましたが、雪はあまり白いので、包んでも包んでも白く浮かびあがっていました。■幼い子ぎつねが人間の町に手ぶくろを買いに行くお話です。「このお手々にちょうどいい手袋下さい」 ■新美南吉が追求した「生存所属を異にするものの魂の流通共鳴」。優しく暖かく美しい文と 黒井健の情感豊かな絵が、冬の寒さや雪あかりの眩しさ、銀色の毛並み、親子の交歓を幻灯の様に写します。■途中ちょっとドキドキしたけど、優しい人で良かったね。(文 1943年、絵 1988年)(→続

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新美南吉

1913〜1943年。愛知県生まれ。雑誌「赤い鳥」に童謡・童話を多数発表した

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