彼方の光

シェリー・ピアソル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784037447908
ISBN 10 : 4037447908
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
301p;20

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読書メーターレビュー

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  • ☆よいこ さん

    YA。逃亡奴隷の物語。1859年のケンタッキー州が舞台。11歳の少年奴隷サミュエルは、老人奴隷ハリソンに連れられて農場から逃げ出す。森を抜け川を渡り汽車に乗ってカナダを目指す。ハリソンに強引に連れ出されたサミュエルは最初、ただ怯え震えるばかりだった。闇と追跡者に怯えながらハリソンと旅を続ける中で、なぜ今逃亡しなければならなかったのか理由が分かる。ハリソンの思いはとても強かった。ハリソンが肺炎で倒れたとき、自由黒人に出会ったサミュエルは大きく成長した▽事実を取材し多くのエピソードを繋げた物語。逃亡劇。

  • とよぽん さん

    児童書だが、大人にも読んでほしい。アメリカが黒人奴隷を合法的に認めていた時代の実話をもとにした物語。逃亡を助ける「地下鉄道」と呼ばれる組織があったなんて、知らなかった。そこには黒人も白人もいた。皆、命がけだ。最後の最後までハラハラする場面があったが、この本を読むことができて良かった。サミュエル、万歳‼

  • はる さん

    良質の物語。黒人奴隷の少年サミュエルは、冷酷な白人の主人からひどい仕打ちを受けていた。そんなある日、一緒に暮らす年老いた黒人ハリソンから、カナダへの逃亡を告げられる。サミュエルはハリソンとともに北をめざすが…。白人たちの容赦のない暴力と雑言…人間として扱われない黒人たちの当時の状況があまりに悲しい。この主人だけが特別に冷酷ではないのだ…。常にハラハラドキドキの旅の中で、ハリソンが逃亡した意外な理由が明らかになる。終始苦しい展開だったけれど、ラストは素晴らしかった。

  • けろりん さん

    南北戦争前夜の1959年、ケンタッキー州の農場主の奴隷、11歳のサミュエルは、不始末をして、夕食を抜かれ、粗末な寝床の毛布まで奪われ、ひもじさと寒さで眠れぬ夜を過ごしていました。そこに親代わりの老奴隷ハリソンがやって来、彼を連れ出します。長年の過酷な労働と虐待で弱った老人と、不満たらたらな少年の逃避行は、数多の苦難に遭いながら、思いがけない人々の協力を得て、ヨルダン川を渡り、北のカナディーへと歩を進めます。逃亡奴隷を支援した「地下鉄道」に取材した、人間の自由と尊厳を問う作者渾身の傑作です。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン さん

    1859年に奴隷州のケンタッキーから自由州のオハイオへと逃亡する11歳と70歳の奴隷の物語。原題は「Trouble don't last」。まさに逃げおおせたからこその言葉。黒人白人を問わず逃亡を手助けする人がいたこと、黒人解放の機運が高まっている時代だからか。11歳のサミュエルを逃亡に連れ出したハリソンは十二分に頼もしいのに、最後まで不安をぬぐいきれないサミュエルに奴隷としての絶望の深さを感じさせられました。黒人奴隷が聖書を心の支えにすることに、所詮は白人から与えられたものではないのかとちょっとモヤる。

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人物・団体紹介

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シェリー・ピアソル

アメリカのオハイオ州在住。ウースター大学で文学士号、ジョンキャロル大学で教育修士号を取得。中学教師や歴史博物館の学芸員を経て作家になる。デビュー作である『彼方の光』(原題Trouble Don’t Last/偕成社)で、優れた児童・ヤングアダルト向けの歴史小説に贈られる「スコット・オデール賞」を受賞

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