てんじつき さわるえほん 音にさわる はるなつあきふゆをたのしむ「手」

広瀬浩二郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784032261608
ISBN 10 : 4032261601
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
12p;19

内容詳細

あの手、この手ではるなつあきふゆ、まいにちをたのしむ「さわるくん」。ぼくのなかにも、きみのなかにも「さわるくん」がいる。下の絵をさわってみて!「さわるくん」が本の中でみつけたものだよ。どこにあったかな?

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • がらくたどん さん

    「見えない」「聴こえない」を障害という言葉の中に閉じ込めたくない。外部認知感覚器は五つあるんではなかったのかい?「さわるくん」が白杖をもって四季の音を集めに行く小さな絵本。目を閉じてページの端から触ってみる。ザラザラした頑丈なものがグングン伸びてその先にキュッとまあるい固まりが出来たと思ったらそのまた先に柔らかいものがひらひらと。うわ〜花が咲いた。視覚だけだったら「あ、桜の木」で終わってしまいそうなシンプルに「見える」一コマに潜む豊かな情報量に驚く。十人十色のセンサーで世界を知るのはきっと楽しい。

  • spatz さん

    さくらは、かたくて、やわらかい 意味が反対の形容詞が常に対になってあらわれる。QRコードで作者のお話を聞きました。さわるくんのモデルの一人はぼく(広瀬さん)。みなの体の中に眠っている杖。視覚に頼らずに生きる試み。白い杖は目の見えない人のためのもの、という固定概念をかえたい。杖で地面を叩いてみよう、地球は楽器だ。 モデルのもう一人は芳一。琵琶にあわせて多種多様な物語を語り伝える。平家物語もそうして語り継がれた。可視化=進歩という考え方を、100年以上前にラフカディオハーンは、疑義を呈していたのかもしれない。

  • 遠い日 さん

    「てんじつきさわるえほん」シリーズ。変わった造本で、綴じておらず、一枚の大きな紙のようにびろ〜んと広げて読むこともできる。今回は裏にも広瀬浩二朗さんのあとがき「21世紀版「耳なし芳一」」が収められている。手の感覚の不思議さを「さわるくん」を通じて再現。持った白杖の意味にも触れられている。誰もが持っているはずの目に見えない感覚を引き出すアイテムとして、わかりやすいことばで説明がある。手で触れることで、その時その時の感覚が際立ち、引き出されていく。だから、手で聞くことも、味わうことも、嗅ぐこともできるのです。

  • 遠い日 さん

    #NetGalleyにて再読。デジタルであの隆起印刷をどのように見せるのか興味に駆られて。見てちゃんと感じ取れるように質感のある写真でトライ&解決。紙の本は変わった造りで、一枚の大きな紙として広げられる。裏には作者の広瀬浩二郎さんの「あとがき」。さすがにそれは再現できませんが、代わりに巻末のQRコードから「聴く」ことができる。聴いてびっくり!読んだ時より鮮明にことばが流れ込んでくる。未だ続くコロナ禍の世界で、非接触を強要されるかのようなあり方への疑問の提示は小気味いい。触ることで開かれるものもあるのです。

  • のんたろう さん

    文章は点字に、絵には凹凸をつけて、触って感じる絵本。作者は13歳のときに失明して以来、40年以上を全盲で暮らしてきた文化人類学者。白杖で地面をたたくと、同じ道でも温度や湿度で音が微妙に変わるそうだ。なんて鋭い感覚を持っているのだろうと驚く。目をつぶって触っても、私には凹凸は感じられても形がよくわからないが、こういった本があることで、見えない世界を思うきっかけにもなるだろう。これからもたくさん増えるといいと思う。

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