裁判の非情と人情 岩波新書

原田國男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004316466
ISBN 10 : 4004316464
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
187p;18

内容詳細

裁かれるのも「人」なら、裁くのも「人」のはず。しかし、私たちにとって裁判と裁判官は、いまだ遠い存在だ。有罪率99%といわれる日本の刑事裁判で、二〇件以上の無罪判決を言い渡した元東京高裁判事が、思わず笑いを誘う法廷での一コマから、裁判員制度、冤罪、死刑にいたるまで、その知られざる仕事と胸のうちを綴る。

目次 : 第1章 裁判は小説よりも奇なり―忘れがたい法廷での出会い(「法廷闘争時代」の幕開けに/ 右手を挙げて宣誓? ほか)/ 第2章 判事の仕事―その常識・非常識(紅茶を出されたら…/ 刑事裁判官vs.民事裁判官 ほか)/ 第3章 無罪判決雑感(「合理的な疑い」とは何か?/ 裁判官vs.新聞記者 ほか)/ 第4章 法廷から離れて―裁判所の舞台裏(最高裁調査官の「魔術」と「錬金術」/ 人生の達人 ほか)/ 第5章 裁判員と裁判官―公平な判断のために求められるもの(国民の目線と少年事件/ 裁判官vs.弁護士 ほか)

【著者紹介】
原田國男 : 1945年鎌倉市生まれ。1967年東京大学法学部卒業。博士(法学、慶應義塾大学)。1969年に裁判官任官ののち、長年にわたり刑事裁判に携わり、2010年に東京高等裁判所部総括判事を定年退官。現在、慶應義塾大学大学院法務研究科客員教授、弁護士(第一東京弁護士会所属)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • zero1 さん

    【無罪判決は楽しい】と元裁判官は述べる。偽証罪の少なさ、訓戒の意味。判事は刑務所を見学すべき。再度の執行猶予は珍しい。冤罪の防止は議論が足りない。法科大学院と裁判員の意味。取り調べの可視化は何故必要か。少年犯罪に関する死刑と無期。軽く読めるコラムで、裁判官の人間らしさが分かるものの、【人生の場を否定するようなことは言いたくない】と裁判批判が無いのは物足りない。元裁判官が語らず誰が語る?編集者も踏み込むよう著者に迫れよ。名言多数(後述)。

  • しげ さん

    裁判員裁判の上告審破棄率が約1割と聞きました。この数字の感じ方は様々ですが裁判員裁判の対象となるのは刑事事件の一部(殺人、誘拐、放火等)に限られ、近年増加一途の金銭、宗教の詐欺事案は残念ながら対象では無く今後の課題と思います。著者の原田國男さんも裁判員制度の意義に触れられており目線の近さを感じました。何より「遠山の金さん」や「鬼平」の情けを大切に思う感性に「法の番人」も普通の人だと安心しました。

  • けんとまん1007 さん

    どんな職業にも言えるが、実際のところは、ほとんど知らないし、思い込みでもないが、イメージだけが先行すると思う。裁判官や、それに関連する職業もそうだと思う。判決に至る日々の努力や判断基準など、伝わってくるものが広い。裁判官も人としての思いがあり、そこに立脚すること。白黒ではなく、黒とグレーの判断をすることなども、いわれてみると納得するものがある。一時期騒がれた法科大学院のことにも触れられていて、広く、他の職業についてもいえることだと思う。

  • てつのすけ さん

    過去に読んだ元裁判官が著した書籍と異なり、「こういう裁判官ばかりなら、もっと司法制度が良くなるんだろな!」と思う内容であった。しかし、現実は、著者のような裁判官は少数であり、少数であるがゆえ、変えられないのではなかろうか。しかし、悲観していても仕方がないので、少数の裁判官に期待したいと思う。

  • てつ さん

    裁判官だった人がエッセイのようなものを出すことはよくあるが、これは簡潔にして明快。面白かった。

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