メディアに操作される憲法改正国民投票 岩波ブックレット

本間龍

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784002709727
ISBN 10 : 4002709728
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
64p;21

内容詳細

国民投票の帰趨を左右するのは広告宣伝、ここで改憲派は圧倒的に有利な状況にある。投票運動期間中のメディア規制がほとんどないのをいいことに、豊富な資金力をもとに巨大広告代理店=電通が一手に作成するテレビCMを大量投入できるのだ。国の将来を決める局面で、国民は、果たして公正な判断ができるのか?

目次 : 第1章 国民投票法の概要と広告の役割/ 第2章 現行国民投票法の問題点「広告は無制限」の危険性/ 第3章 メディア規制の具体案と欧州諸国の規制例/ 第4章 衆参憲法審査会と民放連への要望

【著者紹介】
本間龍著 : 著述家。1962年、東京生まれ。博報堂で18年間、一貫して営業を担当。2006年同社退職。博報堂時代の経験から、原発安全神話を作った広告を調査し原発推進勢力とメディアの癒着を追及。また、東京オリンピックなど様々な角度から大手広告代理店のメディアへの影響力の実態を発信するなど、幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちゅんさん さん

    読んでて怖くなった。電通ってそんなに力があるのか、知らなかった。富や権力が偏り過ぎてますね。憲法改正の国民投票はそんなことがあってはいけない。今すぐ是正を。

  • uD さん

    本間龍さんの本は2冊目。 もうタイトルの通り、その予期される問題を提起し深く深く切り込んでいます。 問題点を羅列し一方的に批判するだけの安っぽい内容ではなく、著者なりの対処法・解決法をきちんと提示しているところにすごいなあと。 よく言われることですが、現状を批判するだけでなく、「じゃあどうすればよいのか?」の答えを論理的に主張することって大切ですよね。と同時に決して簡単なことじゃない。 まさに、言うは易く行うは難し。 そういった意味合いで(本書のような)“しっかりした本”をたくさん読んでいきたいです!

  • coolflat さん

    いわゆる国民投票法は2007年に成立した。この国民投票法の特徴は、非常に自由度が高いという点にある。公職選挙法のような細かな規定がないため、いつでもどこでも、また何時まででも投票運動が可能だということ。さらに資金や寄付金の規制もないため、いくらでも資金を集めることができ、その詳細の報告義務もない。そして投票運動の中核になる広告宣伝活動にも、投票日2週間前からのテレビCM放映禁止以外は規制が何もない。つまり、これは資金がある政党や企業が、莫大な予算を投入して大広告宣伝戦を有利に展開できるということである。

  • wiki さん

    憲法改正の是非以前に、公平に戦う土俵(法整備)が出来ていないではないか、このままでは資金力スーパーヘビー級チャンピオンの改憲派にモスキート級アマチュアの護憲派はワンパン即死だ、というパンフレット。資本主義性悪説に振り切った考えではとも思うが、非常に重要な視点かつ大問題だという点は強く共感する。国の形を変えるという革命的、歴史的な事が惹起する中で、無関心では居られない。憲法が変わったところで生活は変わらないと思っている人や、なんでタダでテレビが見れるのか、そもそも知らないという人などは絶対に読むべきだ。

  • makio37 さん

    「国民投票運動広告」はテレビCMが投票日の2週間前から放映禁止となるが、「意見広告」は野放し状態。資金がある政党や企業が広告宣伝戦を有利に展開できるという、現行の国民投票法の欠陥を知った。改憲派が電通を通じていち早く広告発注を行ないあらゆる広告媒体の優良枠を事前に押さえる…などの具体的な未来予測は、元博報堂の著者ならではである。国民投票で長い歴史を持つ欧州主要国では、テレビのスポットCMが軒並み禁止されているとのこと。50ページ程度の小冊子で問題の本質を手早く把握できるのが助かる。

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