視覚心理学が明かす名画の秘密

三浦佳世

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000249560
ISBN 10 : 4000249568
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
184p;19

内容詳細

フェルメールは穏やかな日常を描くのに左上からの光を、レンブラントは非日常を描くのに右上からの光を選んだ?名画はなぜ人の心を惹きつけるのか。モネやクレー、琳派や若冲、北斎、草間彌生の作品や、本城直季の写真など七〇点あまりを俎上に載せ、実験心理学の成果を土台に秘密のヴェールを次つぎとはがしていく。

目次 : 1 右か左か、それが問題だ/ 2 平面に奥行きとリアリティを感じる/ 3 ないはずの輪郭とかたちを見る/ 4 色と質感の不思議に迫る/ 5 静止画に動きと時間を感じる/ 6 よさと魅力のわけをさぐる

【著者紹介】
三浦佳世 : 大阪大学大学院文学研究科心理学専攻卒業、学術博士。九州大学大学院人間環境学研究院教授を経て、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ホークス さん

    2018年刊。絵画の中の視覚に関わる現象の話。読みやすいけど原理の説明は歯応えがある。実験例や画像も多くて面白かった。理解度70%。ラ・トゥールなどの絵に感じる"眩しさ"は、濃淡の配し方によって脳で引き起こされる「グレア効果」。原理の発見は1999年だけど、昔から画家は経験的に知っていた。まだ解明に至らない現象も多い。例えば物を透明と感じる原理、模型やミニチュアの様に見える写真の撮り方などは、部分的にしか説明できない。脳は一瞬のうちに、視覚情報に推論を加えたストーリーを作って我々に提示するらしい。

  • くみん さん

    絵画の見方が変わりました。フェルメールとレンブラントの絵の光の採り方の違い、その光の来る方向で絵の印象が変わるなど、心理学の視点から名画や写真をどう見るかが書かれていました。これから美術館へ行っても、一歩踏み込んで鑑賞できるかな。

  • 小木ハム さん

    絵画から得るヒトの認知メカニズムにせまった本。自分は視線誘導が気を揉む要素なので興味深く読んだ。『時間は左から右に向かう』『グリュンワルドの空間図式』にならうと、日本の漫画は一貫して未来から過去へ、外から内に向かって読み進める。これは台詞が縦書きだから仕方ないのだけれど、読者に無意識の消極性を与えているのかもしれない。ギャグやアクションシーンは横書きの左開き(アメコミ式)、モノローグや回想表現は縦書きの右開き(日本漫画式)にすると、実現性はともかく視覚心理の点では効果的に働くのではないだろうか。

  • takakomama さん

    フェルメールやモネ、草間彌生などの名画を題材にして、見え方の不思議を解き明かしています。「ドレス」の写真は、私は青と黒のドレスに見え、イタリア人の友人は金と白のドレスに見えるそうです。私が見ている世界は、実物どおりなのか、隣の人も私と同じように見えているのか・・・と、興味と不安を感じました。視覚心理学を知らないけれど、画家が学者に先んじているのがすごいです。

  • wata さん

    A評価。かなり興味があるテーマだったので全編面白く読めた。美術の面白い所は、1つの作品から様々な解釈や歴史的背景を考察できるところ。 「未完の完」という言葉に納得。完成されていないものはその余地がある分、観る人に様々な余地を残す。そこから広がりをみせる。また時代は変わっても作品は当時の時代とまた人間の普遍的な気質を持ち合わせているので現代人も理解する教養があれば深く解釈できる。

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三浦佳世

大阪大学大学院文学研究科心理学専攻博士課程後期修了、博士(学術)。現在:九州大学名誉教授

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